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原型師トーク&バラエティ『スズメの学校(仮)』一限目 行って来ました!


2012年、明けましておめでとうございます。

今年もフィギュア・ガレージキットそして3DCGと幅広く
自分の「知りたい!」「気になる!」情報を取材して記事にまとめていきたいと思います。
(1) 検索しただけでは絶対に探せない情報を
(2) 特定のスポンサーにふりまわされることなく
(3) yuuの感想を交えて
を大切に、皆様に読んでいただける記事をお届けすることができればと思います。

さて、2012年第1回目の投稿は、
『スズメの学校(仮)』での講演を通じた浅井真紀さんのお話をレポートしたいと思います。
実際には、寒河江弘さんや途中参加(乱入?)のMAX渡辺さんもステージにおりましたが、
今回は私の興味の渦中にあった「浅井真紀さんってどんな人なの?」にのみ焦点を当てて
記事を書きたいと思います。

他にも、トレフェスレポや3Dモデリング講座最終日の記事も書きたいのですが
実家帰省中の為ちょっと写真の用意ができないのです・・・・・・・・・(-_-;)モウシワケアリマセン
こんなマイペースなブログですが、何卒今年も宜しくお願いいたします!



DSC_0156-1.jpg
寒河江弘作:浅井真紀さん
生放送後の『スズメの学校(仮)』アフターにて作成。
なんで全裸パンツ姿なのかは会場に居た人だけの秘密ということで。
クチバシディフォルメとキリッとした目で浅井さんを巧みに再現(≧▽≦)




これは、遊びの未来を探し続ける男の物語――

フィギュア業界というレールがあって、
作品という金色に輝く列車が今日も走る。
原型師とはその輝く列車の運転手であり、
男は中でも一際豪華な列車に乗る資格があった。
だが、その男は列車から降りた。
運転手の小綺麗な制服を自ら捨て、
泥だらけの作業服に身を包み、
ツルハシを振り続ける明日を選んだ。
男は、道なき道にレールそのものを敷く道を選んだ。
フィギュア業界の進むべき明日を創る人生を選んだのだ。


浅井真紀を知らずして、今のフィギュアシーンを語ることはできない。
アクションフィギュア素体MMS(Multi Movable System)を開発し、
武装神姫というコンテンツを創出したのは彼であり、ポールジョイント「パラベラム」等
多くの可動機構を開発し、MAX渡辺とfigmaを立ち上げたのも彼である。
ディーラーサイドから見ても、彼の活動によってカラーレジンの実用化が進められ、
モデラーに対する、ガレージキットの新たなアプローチを導く先駆けとなった。

12月23日、AKIBAカルチャーズZONE地下1階に位置するWFカフェにて、
原型師トーク&バラエティ『スズメの学校(仮)』一限目と、称し、浅井真紀x寒河江弘によるトークライブが開催された。
素人も玄人もフィギュアが好きなら避けては通れない浅井真紀の話が生で聴けるということで、
会場には多くの聴衆が集まり、生放送配信にも多くの人が訪れた。
私も、イベント会場ではガレージキットを撮るのに夢中になるため、これまで聴きたくても
直接話を聴ける機会がなかった。だから、ここぞとばかりに会場観覧希望に名を連ねた。



その男、遊びの原型を創る。原型師。

「いやー、ここに来る途中、人生初の職質に遭っちゃいまして…。」
出だしから軽快に会場の笑いを取る浅井真紀の話は小気味好く、そして時に情熱的だった。
また、寒河江弘のジワジワ効いてくるツッコミがなんとも良い空間を仕立てていた。

今回は、これからの定例化に向けたオリエンテーション的位置づけの回だったので、
特別これといったテーマはなかったのだが、(その為、余計に喋りにくそうだった)
取り分け、話を聴く中で新鮮だったのは、
「僕は原型師としてこの先あとどれだけ遊びを創れるだろうか?」
という、浅井真紀の自身に対する問いかけだった。

原型師といえば、作品を造るのが仕事だと当然思っていたし、それは決して間違いではないのだが、
彼はハッキリと原型師として、「遊び」を創りたいのだと言った。

「買う、飾る、ポーズをつける、遊ぶ、カスタマイズする、自作する…
その人のスタンス次第で、遊び方のステップはいろいろあると思うんですけど、
その遊びのステップというところが何とも難しくて、フィギュア・模型の世界ってこのステップを、
壁と設定してしまう所があるから、みんながみんな上手にステップを楽しめないと思うんですよね。」


ふいに、そんな彼なりの悩みを吐露する。

「もう40歳近いとこまで来て、現役の原型師としてあと10年あるかないかみたいな中で
僕はあとどれくらい、ステップを楽しめる遊び方を考えられるのかなぁ…。」


浅井真紀は、これまでの成功では飽きたらず、夢に挑める残り時間について悩んでいるのである。



浅井真紀といえば、アクションフィギュアの人というのが一般的なイメージだと思うが、
改めてご本人の熱意を聴くと、それが彼の成りたい姿・ゴールではないことが感じられる。
アクションフィギュアというジャンルに拘ったのは、購入者自身が気に入ったポーズを
探していくという行動により、フィギュアで遊ぶ時間、フィギュアと向き合う時間、
しいては、フィギュアが与える価値を引き出すための手段でしかないのだ。

「買って、飾って、棚から溢れる程になったら押入れに保管する…
買って下さった方はそれでも納得されているとは思うんですが、
結構お高いものなのに、その短いサイクルで売り続けるのってどうなの?って思ったりもするわけです。
こういうものに理解があって、造形そのものを楽しまれる方はともかく、
新しく興味を持たれて、今からステップを踏もうとされる人にとっては、ガッカリされる世界かもしれない。
アクションフィギュアなら、ちょっと手にとって色々ポーズつけたり遊んでみるじゃないですか。
その間だけでも楽しめる時間や機会が増えるし、何か予想外の興味を持てるかもしれない。
お金を出してくれた人に対して、買ってくれただけの価値を返せる率が上がるんじゃないかなぁ…と思ったんですよ。
だから、僕はアクションフィギュアを、できるだけ気軽に手にとって遊べる価格でやりたかったんです。」


浅井真紀は少しはにかんで語る。

彼は、遊ぶという行動を通じてフィギュアが持つ魅力をもっと徹底的に引き出したいのだ。
どうすればもっと多くの人に遊んでもらえるかこそが彼の活動の命題なのである。



浅井真紀の熱意は、買い手だけでなく造り手にも及ぶ。

「武装神姫に関して言えば、今回2011年冬のワンフェスで申請数一位をとったそうです。
武装神姫では、モデラーさんが版権に囚われることなく自由に製作して発表できるコンテンツを
創りたいという想いがあって企画から参加させて頂きました。それが、実際にモデラーさんに
受け入れられて今回このような報告を頂けたのは本当に嬉しいことですね。」


「あくまで【関われたかもしれない】という前提が付く話ですけど、
ユーザーさんには、フィギュアが比較的に安価で買えるようになって、気軽に楽しんでもらえる時代になりました。
ポーズをとらせたり、作品の枠を越えてパーツの付け替えをしてみたり、
買って飾ること以外のフィギュアにできる遊び方も、色んな人が考えては定着して広がってきたと思います。
モデラーさんには、「素体とデザインの切り分け」から「自由に自作拡張パーツを売る場」を提案することで、
造る楽しさや作ったものをファン同士で分かち合える環境を、以前よりは気楽にできるようになったんじゃないかなと思います。
自作で造りたいと思うきっかけ作りや版権的な敷居を下げることで、
手を動かす事の出発点になっていければ本当に喜ばしいことだなぁと思います。

それでもまだ、充分な事が出来たかと言えば、無力感や不安の方がずっと大きい。
ユーザーがいて、モデラーがいる。それはその言葉の間にはまだ壁があるぞってことだと思うんです。

買う、飾る、ポーズをつける、遊ぶ、カスタマイズする、自作する…
一つ一つのステップが高い壁、高い塀にならない場を造りたいんですよね。
それぞれのステップを否定しないで楽しめるようになれば、もっとフィギュアって盛り上がっていけると思うんです。
だから、あと残りの時間の中で、何とか、フィギュアとか造形で楽しむ事を「遊び」として、
もっと広く、当たり前のように定着させたり浸透させたいんです。
でも、次にどうすれば良いのか、悩んだり試したりしている間にもどんどん時間が過ぎちゃって
ん~。…ほんとこの先、僕はどうしたらいいものか…。」




少し沈黙。




生涯を原型師として生きる


浅井真紀が、この先、大望を果たせるのかは私にはわからない。
だが、彼の生きる一分一秒は間違いなく他の人の生きるそれよりも遥かに濃いものだということ、
そして、それでもまだまだ彼にとっては足らないのだ。それは、会場に居た誰の目にも明らかだ。

原型師として生涯を過ごす。そう決めた時に、一体、人はどんな頂に立ちたいと想像するのだろうか。
それは、なるからには有名になりたいと思う野望かもしれない。
それは、自分がこれだと想う造型美を求める旅かもしれない。
それは、好きなまま気の向くままに辿り着く、何者でもないものなのかもしれない。

ただ今日ここ目の前に居る男は、
望めばどんな栄光も名声も富も得られるのに、ため息をついていた。
もっと面白いワクワクする自由なフィギュアの未来が見たいと、
どこまでもただ挑戦者の眼差しで聴衆に夢を語っていた。

2011年12月23日、WFカフェで出会った
道なき道に誰もが走れる明日のレールを敷く男。
それが、浅井真紀。
原型師のトップランナーなのだ。


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2012年も、フィギュア・ガレージキットをこよなく愛する
皆様の活動や取り組みを取材させて頂ければと思います。
趣味と割り切って活動させて頂いている部分もあるので、
全てを網羅することは到底叶いませんが、
もし、何か気になるイベントや宣伝したい企画等ございましたら
プロフィールのツイッターIDまたはE-mailまでお問い合わせ下さい。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


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Author:yuu
ガレージキットのイベントに出没しては写真を撮ってます。
取材は足で、直に聴く!をモットーにレポートを書きます。
まだ2010年のワンフェス冬が初イベント参加のピヨピヨですが
どうぞ宜しくお願い致します。 

ツイッターしてます。yuu_T556です。
E-mail dekodekoodeko(アットマーク)msn.com

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