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トレジャーフェスタin有明5に行ってきました!


2011年5月5日(木) 東京ビックサイトにて開催された、
トレジャーフェスタin有明5の総括レポートです。

さぁ、何から書きましょうか。
気になったポイントをいくつか絞って集中的に書きたいと思います。
トレフェスに限ったことではないものばかりですが、
今だいたいこの辺(?)みたいなムーブメントを感じて頂ければ幸いです。

blog01_IMG_8293.jpg


1.客層

朝、新橋から始発の新橋のゆりかもめに揺られてビックサイトに参りました。
そういえば宿泊先の新橋は街灯照明が8割落ちててとても暗かったのが印象的でした。
ゆりかもめから見えた東京タワーはアンテナ直ってましたね。
少し、あぁ確かに地震があったんだなぁ…と、愛知から来た私はしみじみ感じておりました。

ビックサイトでは、大井町始発組が既に集まっており、写真の通り、列形成がされておりました。
120番目くらいのところに私は並べたのでしょうか?前回の有明4でもほぼ同じ位置だったので、
なんというか「あぁ、いつものメンバーなんだなぁ」とこれまた一人しみじみしておりました。

ワンフェスとは対照的で、ワンフェスは始発から人がごった返して本当にケガをするかと思いました。
そしてまた、お友達連れでフィギュアを『見に来た人』がワンフェスは多かったです。
トレフェスはあまりお友達連れで来たという人は少なかった印象です。

とりあえず知り合いがいようがいまいが買いたいものがあるから来たという人が集まってました。
…それでいて、知り合いがまたいるものだから「あぁ、おたくもですか?」「えぇ、おたくも?」
みたいな、正にオタクの中のオタクが、ほがらかな笑顔で挨拶しつつも睨み合い。
「俺の嫁は、絶対俺が手に入れる!」と言わんばかり。冷戦を繰り広げていました。こえぇ…!!


絶対的なお客さんの数、ガレージキット購買客もワンフェスが10倍以上抜きん出てる感じですが、
ガレージキット購買客の割合がトレジャーフェスタは多い印象です。
まぁ、敢えて書く事でもないですが、企業ブースの割合や知名度が関係していると思います。




開場直後、お客さんが手際よく自分の欲しいキットを購入するのはどこも同じ光景。
でも、やはり中にはガレージキットというものを全く知らずに購入して、
「すいません、ガレージキットのこと全然知らなくて…。ごめんなさいボクには組めません。」
と、半泣きで返品を懇願する少年も私はこっそり発見しました。


確かに、ウェブサイトなどでキレイに完成された作品を見て、
街には塗装済み完成品が当たり前のように溢れていたら、勘違いもするのかな。
きっとその少年は手に入れた時の喜びと同時に、キットのどうしようもない真っ白さに、
頭が真っ白だったんだろうなぁと思いました^^ でも、サイトに注意書きが書いてあったろ~。

blog02_IMG_8294.jpg


1時間も経つとめぼしい商品はだいたい購入できたのか、
「さぁ、チェックだ!」ととっとと帰る人もあれば、
「さぁ、撮影だ!」と自慢のカメラを取り出す人もあれば、
「さて、そろそろ皆さん終わりましたか?」と撮り専の人が入場したり、
とりあえず撮影と会話が主体のイベント模様になりだします。
この一連の変化はワンフェスとそうそう変わるところではありません。

とりあえず、違いがあるとすれば「会場の規模」「時間の流れ方」でしょうか。
トレジャーフェスタは、ワンフェス程は大きくない会場で、
中古玩具売買専門のディーラーさんも少なめなので、空間に余裕があります。
ディーラーさん同士がちょっと抜け出して挨拶にいける余裕があります。
当然、一般入場客も割と余裕があるので、撮影会になってる隙間で
ディーラーさんと長話ができちゃったりもします。

私も、あっちこっちでしゃべってて撮れませんでした(ぉぃ。)



商業ベース的に考えれば、ガンガン入って、ガンガン商品がでて、ガンガン売れる場が良い会場なのですが、
コミュニケーションスペースとしてトレジャーフェスタはかなり人気があります。
普段、棚にいれて大事に飾ってあるフィギュアやガレージキットがどんな人の手によって造られたのか、
ぜひ見に行ってもらいたい、話をしてみてもらいたいものです。

造り手のことを知ることで、今まで以上にフィギュアやガレージキットを好きになると思いますよ。



2.キットの傾向

次にガレージキットの傾向(…そんなものあるのか?)についての感想です。
やはり、スケジュール的に「新作はワンフェスで!」というディーラーさんが多いので
再販がメインのイベントとなりました。

その中でも、新作をとにかくもって来たディーラーさんもいて、
お客さんに「とりあえず欲しい新作があるから、そこで朝一番に並ぼう。」という心理にさせれた
ディーラーはだいたい「ついでに再販のあれも買っておこ。」という心理で卓にある多くの作品を
売りさばいていたように思います。
販売成績に関しては、並ぶ理由があるかないかを演出できたかどうかで露骨な差がでた様に思いました。

まぁ、たまたまワンフェスに間に合わなかったからトレフェスが新作発表になったんだよね…。
というディーラーも多かったので、その辺のフォローとしてもトレフェスが機能しているのかなぁ
と思います。

東方版権のディーラーに関しては、延期になった例大祭の前哨戦として
新作ガレージキットをもってくるディーラーが多く、割と新作揃いな印象でした。



カラーレジンについては、先日購入してボッコボコに書いたレプリカントでも大きく特集されていたので、
改めて販売会場での分布の様子を自分なりによく見てみました。


「エアブラシがなくても、ガレージキットが組める!」がカラーレジンの一番のウリということで、
メインターゲットはライトな「フィギュアは好きなんですけど、ガレージキットなんて絶対組めないですぅ。」
というところになるのですが、このライトユーザー層はフィギュアの出来うんぬんよりも
好きなアニメ・ゲーム・キャラクターの派生コンテンツとしてフィギュアを求める傾向が
往年の模型大好きさんより一層強いので、これまで以上に「版権」への依存度が強いです。

なのでオリジナルでカラーレジンをだしていたところはかなり苦戦していた印象です。
また、版権物で勝負をしていても、有名ディーラーの作品は価格面での折り合いがライトユーザー層の
購買可能な価格感覚にマッチせず、「カラー」○、「版権」○、「価格」×、で苦戦を強いられている様子でした。
高い構成技術、分割技術、複製精度がふんだんに盛り込まれた超キットなのにそれが全く理解されない。
わかる人がわからん人に売ることの難しさ!!!阿鼻叫喚です。


で、結局一番、カラーレジン化で一番得をしたのはどんなディーラーなのかというと、
2~3パーツで組めるねんぷちサイズのキットをカラーレジン化させたデイーラーさんや
リボルテック、figma、ねんどろいど、武装神姫などの規格商品にちょうど良い「小道具」を
提供しているディーラーさんが稼いでいた様に思います。

「カラー」○「版権」のお供に、「価格」○で、ちょうどライトユーザー層の趣味の世界に
マッチングしたアイテムになったんだと思います。

正確なデータはありませんが、各卓の「売切れ札」のあるなしで、そんな読みができました。



3.まとめ

これも特別根拠もない考察ですが…、

かつてメインだったガレージキット購買層が減少し、
塗装済み完成品購買層が会場のメインとして台頭してきました。
なぜ、買って組むわけでもないのに彼らがデジカメを持って一生懸命作品を撮りに来るかと言えば
やはりガレージキットに対しての憧れがあるからなのではと思います。

ただ、ガレージキットは高い。ガレージキットは未完成の塊。
塗装済み完成品の安定した価格・品質に慣れた客層にとって、ガレージキットは高嶺の花。
そして、ガレージキットディーラーとしても、これ以上譲歩できない状態なのは言うまでもありません。
(おまえ、どう考えてもその販売予定数量じゃ完売してもまともに交通費を回収することすらできないだろ???)

このなんとも言えない「溝」によって、お客さんとディーラーとの間に
ある種の気不味さを生んでいるのがガレージキットの現在です。

決して、お互いのことをバカにしたり低くみたりしたものではありません。
ただ、どうしてもお互いの懐具合や満足度の中で折り合いがつかないところが、
ガレージキット会場が非生産的な撮影会場と化してしまうことの要因になっているのだと思います。


何が特別な突破口になるのかはわかりませんが、「好きなものをつくる!」という欲求を越えた
熟練したガレージキットディーラーさんにはぜひ、カラーレジンの導入の再検討なども踏まえて
「何をキットにすれば良いのか」「どんな分割にすれば良いのか」「どうPRすれば良いのか」
「何がお客さんの不安なのか」「どこを改善すれば安心できるのか」「価格は見合うのか」
「価格に対してどれくらいのものを提供できるのか」「どこは自分自身として折れたくないのか」
そんなことをたくさん考えて、
会場に恐る恐る来たライトユーザーに、「あぁ、ガレージキットってこんなに面白いんだ。」と、
言わせるようなキットを造って欲しいと思います。


『ガレージキットスピリッツ』にマーケティング的な手法を持ち込むのは、
その精神に反しているという意見があるかもしれませんが、マーケティング的な手法を持ち込むことで、
造形活動として貴方が挑戦する課題がより明確になり、またより高い目標が生まれると思います。

まだまだやりたいことがあるというディーラーは現状維持で突っ走ってもらいたいと思いますが、
もし、自分の造形活動が、「申請する」→「造る」→「売る」のサイクルでマンネリ化しているのなら
改めて「誰に売るのか」「買われた作品をどうして欲しいのか」そんなことをイメージしながら
さらに良いキットを目指して尽力して頂きたいなと思います。



また、一般参加したお客さんには、
とにかくぜひ一度ガレージキットを買ってみて欲しいと思います。
お金があれば完成品制作工房に依頼することもできます。
造り方はウェブサイトや本屋で容易に知ることができます。
やはり手に余るものかもしれません。
それでも、原型師から直接手渡されたガレージキットには、
これまでの塗装済み完成品とは異なる「想い」を感じることができます。

ガレージキットは、原型師と貴方が一緒に育む造形です。

意匠があり、原型があり、塗装があります。
塗装作業に貴方自身が加わり作品を一緒に「育てる」ことで、はじめてガレージキットは完成します。
エアブラシがない。目が描けない。できないこと、不安なことはたくさんありますが、
ぐっちゃぐちゃの筆塗りでも、しょぼしょぼの瞳でも、貴方が手を加えることで
貴方だけのガレージキットが完成します。
気に入らなければ、ラッカー溶剤やエナメル溶剤などを浸したペーパーで拭き取れば良いのです。
それが1、2年越しの完成になろうと、完成してからもバージョン2、バージョン3と改修を重ねて
造り続けても良いのです。

「上手くできないから」で、ガレージキットを買うことをどうかためらわないで下さい。
原型師自身も「上手くできない」ところから一生懸命、上手い作品が造れる原型師になろうと
日々努力しています。その中にあなたも加わって、一緒にガレージキットを育ててください。


ガレージキットの魅力はこの育むコミュニケーションにこそあると思います。
どうかぜひ次回のイベントに参加する時には何か気に入った作品を一つだけでもいいので
買ってみてください。箱からだして組んでみて下さい。
ぐっちゃぐちゃでも組み上げたとき、初めてガレージキットの特別な魅力に気づけると思います。



以上、トレジャーフェスタin有明5のレポートでした。
つぎは、3D―GAN訪問のレポートを書きたいと思います。
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コメント

読みました

先生!何が言いたいのかわかりません。。

コメントありがとうございます。
ガレージキットもっと楽しもうぜ!ってことが言いたいです。
あと、先生なんてまだ100万年呼ばれるには早い身分です。

イベントそのものが・・・

フィギュアの魅力に気が付いてちょうど一年。
古いガレキをいくつか作ってみました。
そしてトレフェス神戸に、去年の秋に初めて一般参加しました。 事前にある程度調べて当日に臨んだのですが、実際目の当たりにすると、今までノーマークだったディーラーさんにも、凄く魅力のある作品を制作される所が数多くある、ということに気付かされました。
おかげで、散財。メチャメチャ予算オーバー。数か月再起不能でした。
でも得るものも多く、とても有意義に過ごせました。
ただ問題は、採算ベースにあわないからか、参加者そのものの数の問題なのか、関西以西でのイベントが、非常に少ない。
実際参加したくても、おいそれと行けない人も多いのでは?
大阪の日本橋でガレキイベントをやっておられる所もあるにはあるのですが(猫鯖さんとか)もっとトレフェス等のイベントが活発に行われると良いのですが。

starship様

コメントありがとうございます。
真摯なご意見、とても嬉しいです。

おっしゃる通りですね。
ほとんどのイベントが東京開催ばかりで、おまけに当日版権制度の解釈によって
転売は悪というモラルがあるので、遠方に住んでおられる方には不利な趣味です。
(私は、イベント直後の転売行為には否定的な立場です。
 でも、転売行為全てを否定するつもりもありません。
 WFレポ後半の記事にそんな想いを書いてます。)

もちろん、ガレージキットディーラーの中には
そのようなお客さんへの配慮として、ガイナックスや東方版権など
一部の融通がつく作品に対して通販を行っていたりもします。

当然、会場の熱気にそのものが魅力でもあるので
通販で手に入れば何も文句はないということでもありませんが…。
もっと地方でのイベント開催や気持ちの良い販路が必要だと思います。

猫鯖さんには、3度程お邪魔しました。
イベントも重要ですが、イベントを終えた後、
買ったガレージキットを楽しめる場がこれからもっと
大切にされるべきではと思います。

また、秋にトレフェスが神戸で開催される予定なので
ぜひ貯金に励んで下さいませ^^

いまさらですが、某巨大掲示板の同人版には「サークル⇔買い専ちょっとききたいこと」みたいなスレがあります。同人誌と当日版権フィギュアは同列には扱えないと思うけど、再販や在庫について値段を気遣ったりのところなどはディーラーにも参考になるようなところがある気がしました。そういったやり取りが模型の場でもふつうにできないものでしょうか。模型は同人の数倍の値段がするからなおさら。
作り手買い専は多くの人がディーラーの苦労も知っているはずです。キット入手の次にでも。

あのつくひと様

返信が遅くなりました。申しわけありません。
(あ)のつくひと… …?!

私の分析で恐縮ですが、できないことはないですが容易でもありません。

1、印刷会社に依頼をすることが多い同人誌と比較した場合
  ガレージキットディーラーは複製を予め業者に委託する予定であればまだしも、
  自力で複製される方も多く複製数が技術面として確実に希望個数用意できないからです。
  また、業者抜きの場合も一括で2~3シーズン分の複製を行うことで原価を抑えるなどの
  努力をされるディーラーさんもいらっしゃるようで、過去の販売数量経験を基に
  マーケティングされてる方が多いです。

2、当日版権制度に基づいて販売するため予め販売数量が決まっている場合があります。

3、これは私のような買い専の意見ですが、予算(この概念がない方もいらっしゃいますが)
  予算の枠組みで買う以上、第一優先で購入するキットでは数量に関するコミュニケーションも
  やぶさかではないと思いますが、第2第3となるうちに購入を諦める買い専もいます。
  約束を反故してしまう可能性も否定できないですね。

そのような、ガレージキットにまつわる売り手買い手の悩みを理解した上で会話をしていけば
良い方向には話合いができるのかなぁと思います。全く同じ掲示板で同じ効果を得るのは難しいですが、
某掲示板のみのコミュニケーションシステムに限らず、ハンドルネームでも具体的に名前をだしながら
会話ができれば<情報集約・発信>→<対応案詮索・回答>と建設的な試みが
ガレージキット界隈からでも進めていけるのではと思います。

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Author:yuu
ガレージキットのイベントに出没しては写真を撮ってます。
取材は足で、直に聴く!をモットーにレポートを書きます。
まだ2010年のワンフェス冬が初イベント参加のピヨピヨですが
どうぞ宜しくお願い致します。 

ツイッターしてます。yuu_T556です。
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