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『模型の王国 模型塾』に行ってきました!



2011年6月25日(土)に、『模型の王国 模型塾』を取材して参りました!
今回はそのレポートとなります。

Blog_06DSC09807.jpg



とにかく、勉強になる。面白い。ワクワクする場所でした。
下記の目次に沿ってレポートしていきたいと思います。


目次
1.模型塾ってどんなところ?
2.どんなことをしているの?(タイムテーブル)
3.どんな生徒がいるの?
4.私の感想


1.模型塾ってどんなところ?

模型塾は、「フィギュアやキャラクターロボットなどのガレージキット(レジンキャストキット) の
原型製作や複製を主にあつかう、実演と実習を中心にしたHow to講座(フィギュア教室?)です。」

(模型塾ウェブサイトより)

2004年1月より、毎週土曜日の午後に西日暮里の貸し教室で開催され、
2011年5月より浅草の新会場に引っ越され、現在8年目。
その名の通り「模型を造るのための塾」です。

約半年間を1シーズンとしてテーマに沿った授業を展開するものが1・2限、
フリー枠として、自由課題や特別テーマを設けて授業を展開するものが3限の
3限構成で、1限につき約120分の内容となります。

主宰は、「模型の王国」東海村原八先生。
今回、事前に見学兼取材をしたいと伝え、
了解のうえ取材させて頂きました。

東海村原八氏 プロ原型師であり、ライターであり、
模型誌には幾度となく現れ、テレビにも現れ、オタク文化のフィギュアを担っている大先生です。
模型歴がとことん浅い私よりも、このブログを読んでらっしゃる皆様の方がご存知ではないかと思います^^;
著書「フィギュアの達人/上級編」
日本オタク大賞審査員

私の中ではいわゆる雲の上の人なのですが、原八さんは浅草に居ました。
愛称は原八さん。…なので、原八さんの呼称で書きます。なんかスイマセン…。




2.どんなことをしているの?(タイムテーブル)

模型塾だから、模型のことを扱っているのは想像できるけど、一体どんな内容の塾なんだろう?
とは誰もが思うことだと思います。なんとなくこんな感じ…ではなく、
タイムテーブルをメモしておいたので、時間の使い方を簡単にまとめてご紹介したいと思います。

11:45 yuu教室入り この時点ではまだ原八さんのみでした。
12:00 開始定刻 ですが、この時間の前後でだいたいみんな集合中。
12:05 授業開始 1コマ目
      ホワイトボードにタイトル書き
      「エポパテで造るフィギュア胸像」(6回目/全8回)

      原八さんがホワイトボードに文とイラストで解説。
      第6回目は、耳の付け方や服のシワ(硬化した原型にさらにエポパテを盛るコツ)の巻でした。
      皆、ホワイトボードを見ながらメモを取りながら、静かに聴きます。

12:15 ホワイトボードを用いた解説が終了。
      各自、自分の席に戻り自分の作品に取り掛かります。
      原八さんが、それぞれの卓を回り、質疑応答。
      今日のポイントに関わること、そうでないことも一つ一つ生徒の疑問に答えていきます。
      黙々と作業を行う生徒、作品の進捗を見せあいっこをする生徒、世間話しをする生徒様々。
      なごやかな談笑ムードの中、それぞれ自分の作品を完成させるべく作業をします。

blog_01DSC09792.jpg


12:40 原八さんの作業机に再集合。
      ホワイトボードで解説した内容を、原八さんの実演で再解説。
      「耳の付け方・服の付け方(着せ方)・シワの表現・・・塊的な処理」
      目の前で手際よくデモンストレーションを行い、できた原型をみんなでまわして観察します。
      作業の様子をデジカメやハンディーカムでここぞとばかりに記録する生徒も。

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生徒たちに囲まれて、実演講義。メモをとったり、写真を撮ったり。

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エポパテの塊をスパチュラで押し込み、シワを造っていきます。できたものをみんなで回して見ていきました。

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左右のバランスをみながらさらに加工。シワのライン取りなど、文章では伝わりにくい部分も、言葉と原型を交えて伝えていきます。

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13:00の内容と写真が前後しますが、フリルも付けて、完成。短時間で的確にコツを伝えていく様はまさに職人技です。


13:00 続いて「和服の付け方(着せ方)・フリルの作り方・・・布的な処理)

13:10 各自、席に戻り引き続き作業を行います。

(50分経過)

14:00 終了定刻…15分間延長。
14:15 おさらい・明日の内容の説明。
      1コマ目のみで受講されている方は机周りを掃除して終了。
14:20 1コマ目終了 (3~4人出入り)
      サフとワセリンの臭いで少しだけクラクラ。
      これでもかという無骨な造りですが、木造の優しい香りは気持ちが良かったです。

14:30 授業開始 2コマ目
      「ゴム型複製講座」(2回目/全4回)
      原八さん、粘土の埋め方のポイントをホワイトボードにて解説。

14:40 実演
      実際に油ねんどをこねて平らに延ばし、分割した原型を配置していきます。
      粘土面とシリコン、どのような形状をどちら側に埋めるべきか、
      パーティングラインの取り方などを解説。

Blog_10DSC09819.jpg
原型の配置をおおよそ決め、粘土型に埋め混む深さをさらにチェックしていきます。ちなみに油ねんどを平らにする下準備が地味に大変でした。

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脚のパーティングラインの例。この写真はよく模型雑誌でも見ますが、どうしてこのラインなのかを実演を混じえて聴けるのでより理解が深まりました。

15:00 各自、席に戻り、原型が複製可能なところまで進んでいる方、
      とりあえずとってみたい型がある方は、自前の粘土で作業を行います。
      今日の時点では、複製したい物・する物がない生徒は、
      原八さんの作業を引き続き見学します。

Blog_12DSC09829.jpg
生徒さんの作業机を撮影。未経験の方は先生と同じブロックを用意していました。
複製の経験が若干なりある生徒さんは馴染みのブロックを各自用意し作業にあたっていました。


15:15 再集合 枠の作り方・原型の配置調整・パーティングラインに沿った粘土の埋め方を実演。
15:30 各自、持ち場へ

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もちろん、作品の進捗は個人でバラつきますので、まだ複製まで進められない生徒も。
原八さんの作業をまず見ながら、コツをしっかり覚えておき、複製作業を行える日に備えます。



(45分間経過)

16:15 再集合。 原八さんの粘土埋めが完了し、最終調整とシリコンの流し方を実演。

Blog_14DSC09839.jpg
ニコ生や過去に記事にもした「GWCでの原型制作実演放送」など、原型を造る様子は(たいていひたすら磨く放送だったりw)
それなりに見たことがある私ですが、初めて見る複製作業の実演だったので私自身興味深々♪シリコンの缶を開けますよ。


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「普段はけっこう目分量でやっちゃったりするんだよな…」と言いながら、硬化材を投入。
0.1g以下でも感知できるデジタル量りで正しい比率で投入します。そしてかき混ぜる。
かき混ぜが均一になるように注意する点など、効果不良の原因と対策を丁寧に伝えます。


Blog_16DSC09846.jpg
いざ、シリコンを流していきます。高い位置から細く流していくと空気が抜けやすいと実演。
複製方法は様々な技があるようですが、初心者はまずこの方法から覚えておくのがいいようです。
根拠はない雑学ネタですが、血液型だとA型の人が複製は上手く、B型が一番下手なんだとか。2位はO型。3位はAB型w


Blog_17DSC09848.jpg
原型と粘土の接触面は、上記の通り、ゆっくり・丁寧に・高い位置から、シリコンを流していきます。

Blog_18DSC09850.jpg
原型を包む、空気の混入が限りなく少ないシリコンの膜ができあがったので、どーっと、残りのシリコンを流してきます。

16:30 終了定刻・・・延長
      解散。自分の取り組む型がある方は引き続きフリー枠でも作業。
      (この時点で、複製の粘土埋めが終了できた人はゼロ。皆、悪戦苦闘)
      原八さんの作業を見学していた生徒は皆で原八さんの原型にシリコンを流してみます。

16:50 2コマ目終了


17:00 授業開始 3コマ目
      フリー枠として、各々持ってきた自身の原型に取り組んでいきます。
      2コマ目から参加している生徒は、引き続き粘土に原型を埋める作業を進めていきます。
      
      私も、自分の原型をとりあえず席に座っていじってみました。
      (私は120分集中するのも大変なゆとり生徒でした…orz)
      
      熱中して取り組む生徒、他の生徒の作品を見て回る生徒、
      先生にここぞとばかり質問する生徒。
      私もここぞとばかりに皆さんへインタビューしてまわりました。

19:00 3コマ目終了
      簡単に床の掃除等を行い、各自精算し、解散。

      今日は特別(?)に、型の作業に取り組んだ生徒は居残りOKで作業を続けましたとさ…。
      
      お疲れ様でした。


いかがだったでしょうか?授業の内容によって時間配分などは変わると思いますが、
基本的には「説明」→「各自課題」→「実演」→「各自課題」のサイクルで、
授業スタイルと自由制作のスタイルとを行き来するような進め方となっています。


当然ながら、作業の進捗は人それぞれ異なっていきます。
今日の授業テーマにちょうど差し掛かって作業をされている方、
まだ、顔の造形などが納得いくようにまとまらず今日の作業に取り掛かれない方、
既に、原型をほぼ創り終えていらっしゃる方、様々でした。

残念ながら「授業についていけない・・・」と挫折してしまう方も多かれ少なかれいらっしゃるようです。
この模型塾に通うことで、初めてフルスクラッチに挑戦してみましたという方がとても多いので、
向き不向きあることに気付けただけでも価値があったのではないかなぁと、私は思います。

原八さん曰く「まぁ、これならなんとか自分でもできるかも・・・?」
という気にさせる授業になればいいなと思って進めているということです。




3.どんな生徒がいるの?

次に、生徒さんから、作業中のところをお邪魔して、
どれくらい模型塾に通っているか、どんなきっかけで通うようになったかを伺いました。
二人同時に聞いてまわったので、少し情報が曖昧になっていますが、
ぼんやりとどんな人が通っているのか想像できるものになっていれば幸いです。

と、その前に、
生徒と言えば、生徒の男女比がとても印象的でした。
模型・フィギュアといえばやはり男の子の趣味といった印象があるのですが、
女性がとても多かったです。男性6:女性4くらいでしょうか?
20代~30代が多く、特に3コマ目のフリー枠では、
過去のシーズン講義に参加されていた生徒なども加わって総勢17名の大賑わい。
普段はここまで多くないそうですが、型を2,3コマで取り組まれる生徒も多いのと、
私観では、おそらくイベントが近いということも影響したのではないかと思います。。

生徒の雰囲気もバラエティに富んでいて、
ヲタク風、インテリ風、ガテン風、森ガール風、お姉さん風、様々でした。
常連・観光客入り交じった、日曜秋葉原のメイドカフェの雰囲気と言えば
わかる人にはわかるのではないかと思います。

ちなみに、原八先生はシャツ・ジーパン・草履の「下町スタイル」でした。

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塾や学校…というよりは、下町のお稽古場。そんな印象がありました。

Blog_08DSC09811.jpg
お互いの進捗を確認。仲間であり、ライバルです。

Aくん 13期(2010年1月)~現在(15期)まで
Tv番組で東海村原八さんのことを知り、著書「フィギュアの達人/上級編」から、
模型塾のことを知り、ここで勉強したいと思った。フルスクラッチは未経験。

Bくん 14期(2011年8月~)と15期の途中から      
元々、模型の改造などを趣味で行なっており、改造作例などをインターネットで検索するうちに、
模型塾を知った。フリー枠で過去に行われた「フリルの造り方講座」がちょうど自分のこれから
行いたい作業だったため、初受講。それが縁でフルスクラッチにも興味を持つようになった。

Cさん 15期から
フィギュアが好きで、購入していたが、どのような素材やどのような造り方で
フィギュアが造られているのか興味を持つようになり、検索した末に
模型塾のことを知り受講を決める。フルスクラッチは未経験。

Dさん 13期~現在(15期)まで
前々から、模型塾のことは知って興味は持っていたが、入るきっかけはなかった。
造り方なども本などを読んで概ね知ってはいたが、実際に取り掛かるきっかけもなかった。
そんな折に、13期の「はじめてのフィギュア原型‐男性キャラ」という講義テーマに
自分が以前から造りたかった「男性もののフィギュア」を造るチャンスと思い参加。
また、この内容ならば女性が多い講義になるはずだろうという安心感も後押ししたとのこと。

Eくん 15期から
もともとメカ系のプラモデルなど模型とのつながりはあったが、
自分で造りたいフィギュアのフルスクラッチテーマが見つかり、
まず買ってみた「フィギュアの達人」から、模型塾のことを知り、通うことにした。

Fくん 15期から
模型誌を見ながらファンドを用いてフルスクラッチに挑戦したが上手くいかず挫折。
改めて「フルスクラッチの造り方」の作法を実技で見ていこうと模型塾に参加。

Gさん 14期~現在(15期)まで
14期では、ポリエステルパテでの作業を初体験したが、素材が上手く扱えずほぼ断念。
多くの授業をまず聞いて覚えることに専念したが、残念ながら自分の作品はちっとも
前進できなかったとのこと…。気持ちを一新し、15期のエポキシパテで再挑戦。

模型塾に参加しようと思ったきっかけは、作りたい男の子フィギュアがあり、
そのキャラクターを完成させるため。フルスクラッチについて書かれた書籍を買い勉強するも
わからないことが多く、たまたま模型塾の「フィギュア原型‐男性キャラ」に駆け込み受講。
以後、模型塾にて素材の相性などを体験しつつも、造り方を学び作業を続ける。
(取材当日は型取りも自分の作品を持ち込み、しっかりと参加されていました。)

Hさん 15期から
Gさんのフィギュア仲間。Gさんに誘われて参加。
Gさんと会話をしながら自身もフルスクラッチに挑戦する。
2月から4月にかけて行われていたファンドの講座では思うように
授業のスケジュールと自分の作業が合わせられず、友達のGさん同様軽く挫折。
その後、今回のポリパテ素材での原型に移り、素材の特性を感じながら
引き続き、自分の原型を完成させるべく、模型塾に参加している。

Iくん・Jさん 10期~現在(15期)まで
IくんとJさんは、夫婦で参加。
興味のある授業テーマや、フリー枠で面白そうなテーマに関して積極的に参加し続けている。
造りたいものがまずあり、そのために得たい技術がテーマとなっている講義を集中して通うスタイル。
冬のWFに向けて目下準備中。夏は版権の問題のため不参加。
模型塾を知ったきっかけは、WFの広告とWEBサイトをみて。
ディーラーとしての参加経験もあり。
(過去にも夫婦で模型塾に通ってらっしゃた方がいたそうです)

Kくん 15期から
これまでもフルスクラッチに挑戦はしていたが、完成させられず頓挫していた。
状況を打破するべくウェブサイトで調べた模型塾に入塾し、「フルスクラッチの作法」を学ぶ。
遠方(なんと横浜!)から塾として通っている投資を意味あるものにするためにも
高いモチベーションでこんどこそフルスクラッチを完成させたいと意気込む。

Lくん 15期から
フルスクラッチは全く経験がなく、フィギュアの作り方も本でなんとなく知る程度だった。
たまたま、15期のテーマ「 エポパテで造るフィギュア胸像」をウェブの告知で知り、
「胸像ならば自分でもできるかな?」と思ったことがきっかけで模型塾に通塾。現在に至る。
模型誌やハウトゥー本を読んでわかることも多いけれど、
写真や記事を読んだだけではわからない何気ない作業や道具…作法のようなものが
理解できるようになり、作品を造るための方法や選択肢が大きく増えた実感がある。
と、手応えを感じているとのこと。

Mくん 1期生 本日はフリー枠にて参加
1期生として参加し、それ以後、作業の中で、原八さんに質問したいことや進める上で
行き詰った時にフリー枠にて通う。ディーラーとしての参加経験も豊富。

Nさん 9期生 本日はフリー枠にて参加
9期頃に参加。以後、集中して作業を行いたい時や、
周囲のコメントを聞きたい時に「フリー枠」の講座で参加。
入塾したきっかけは、まずWFでたくさんのフィギュア・ガレージキットを見て、
自分もこのような作品を創りたいと思ったから。

Oくん 9期生 本日はフリー枠にて参加
Nさん同様に、作業集中や情報交換の場、モチベーションアップの場として「フリー枠」を利用する。
フルスクラッチに興味をもって、本を読んでできるだろうと本を見ながら
実際に見よう見まねでフルスクラッチに挑戦したが、まるで思うように進められず、挫折。
状況を打破するためにウェブサイトから模型塾を探しだし、参加。

Pさん ?期頃に参加(すいません。メモし忘れました。)
模型塾に通う前から、小さな動物系フィギュアを数点フルスクラッチした経験あり。
改めて作り方の基本を勉強し、人物なども自在に作れるようになりたいと模型塾に通う。

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4.私の感想

その1
原八さんの話し方はゆっくりでとても聴きやすかったです。
塾というと、カリスマ講師がいて、すごい自信満々に授業をするというのが
受験勉強漬けにされていた私のイメージなのですが(笑)
一つ一つ生徒の卓をまわりながら、丁寧にアドバイスや質問に答えていく姿を見て
とても安心感がありました。

また、塾生の皆さんも感じていることのようですが、
模型雑誌など写真でのハウトゥーではどうしても、「いいところ」の写真しか見られないのに比べ、
模型塾では「いいところ」から次の「いいところ」へ進む過程が見られることがとても勉強になりました。

例えば、素材が硬化までの時間の感覚や、半硬化中の素材の扱い方、
スパチュラの動かし方、目鼻のバランスの取り方、適材適所な道具の選択など、
写真では結果でしか見えなかった情報が実演を通じて学習できるのは、
模型塾という空間ならではのメリットだと思いました。

反対にデメリットがあるとすれば、2時間1枠の中で(最大3枠)ある程度、
作業工程に決着をつけ持ち帰れる状態にしないといけないところが、
当たり前ですが不便だと思いました。
いい意味で、集中と休憩のバランスが取れますが、熱中するタイプの人には
やりづらいのかもしれません。それでも3枠やると休憩含めて7時間作業できるので、
そこまで集中できる人はかなりの強者だと思いますが…。


その2
知り合ったWFディーラーさんが模型塾の塾生だったことなどから、
模型塾はぜひ一度取材したいと前々から思っていました。

元々、フィギュアそのものよりフィギュアを造る「人」に私は興味があるようで
「人」を育む空間や「人」を集める空間には当然興味があるわけです。
どんな先生が居て、どんな生徒が今、フィギュア原型と向き合っているのか
ぜひ知りたいし、また、きっと多くの原型師さんや原型師になってみたい人たちが
同じ興味を持っているのではないかと思っていました。


その3
インタビューを通じて、生徒のほとんどが、フルスクラッチ未経験者。
または、挑戦したけどどうすればいいか一人ではわからなかった方や、
本や雑誌の内容では十分に理解ができなかった方がこの模型塾に
参加されているということがわかりました。
そのため、シーズンごとにそれぞれテーマや目標とする作品(男性フィギュア・女性フィギュア等)、
扱う素材が変わったとしても、基本的には初心者向けに「原型づくりの作法」を学ぶという
シンプルな講義を繰り返すスタイルとなっていました。

また、ガレージキットを組んだことがないという生徒さんがとても多いのが印象的でした。

完成品フィギュア→ガレキ→フルスクラッチ
プラモ→ガレキ→フルスクラッチ
改造→ガレキ→フルスクラッチ

などの、趣味の進み方がこれまでは多かったと個人的には分析しているのですが、

完成品フィギュア→フルスクラッチ

というステップで一気に模型塾に通い始める生徒さんが今は主流なようです。
それは模型塾に通っていない若手ディーラーさんでも多い現象かと思います。
なので、複製講座でパーティングラインの話などがでてきましたが、
そもそもパーティングラインを見たことがない生徒さんも多かったんじゃないかなと思ったりしました。
私も1年前までは知りませんでしたけどね。

自分が造っている途中のものを見せあったりするので、
私はとても勇気がいるなぁと個人的には思いました。
当然、お互いに確認し合い、意見を交換することでより良い造形が造れるのは間違いないです。
和気あいあいあとした雰囲気の中、「誰々さんはもうここまで進めているっ!!」という
ある種のプレッシャーが塾に通う理由になっているような生徒さんもいるようでした。


その4
ある女性の方のインタビューで、「でてくるフィギュアは人気のキャラクターばかりで、
私の欲しい男性フィギュアがどうしても手に入らない。だから、模型塾に通って造るんです!」
という、模型塾入塾のきっかけはなんともガレージキットスピリッツ「ないから造る!」な想いが
ストレートにあって、熱かったです。

男性のファンの方には、100点の欲しいフィギュアではないんだけど、これなら70点だなー。
という完成品フィギュアが増え、ガレージキットを買う理由や、原型を造る理由がどんどんと
低下していると聞きますが、女性ファンはまだまだ、欲しいフィギュアがでてこない、
マイノリティな存在のようです。
「欲しいものがない」というのは、ある意味、フルスクラッチにおける最高の動機付けだと思うので、
女性原型師の活躍はこれから目覚しいのではないかと期待していしまいます。

男性にはそれこそ関心がないかもしれませんが、
「女性がつくる、女性が欲しくなる、女性のためのフィギュア。」
これは一つガレージキット・完成品フィギュア共に改めてチェックしていくべき
新しいトレンド・領域だと思います。


まとめ

ついに念願叶った模型塾の取材レポートでしたが、皆さんの参考になったでしょうか?
原八さんにはWFカフェについても聴きたかったけど、そんな余裕なかった!ド━(゚Д゚)━ ン !!!

模型・フィギュアに携わるということは当然モノづくりに携わることなのですが、
模型やフィギュアは、モノであり、エンターテインメントです。
イベントや、喫茶店、スクールなど、様々な接触媒体があり、
モノというモノが溢れている現代においては、どのようなサービス…
時間や空間に価値を見出していくかがとても大切だと思うのです。

模型塾という空間は、
今、通っている生徒の姿や、フリー枠で参加した元卒業生の姿を通してとても輝いて見えました。
モノづくりという枠を超えただけでなく、教室という空間と時間を超えて、
価値のある同好のつながりが感じられました。

正直、模型塾に通うことで一流になれるわけではありません。
90が100になる場ではありません。
一流になるためには、自分で努力して認められる他ありません。
しかし、ゼロから始める人、10まで進められた人を50にまで導くことができる場であり、
その後の51から100までを競うライバルが見つけられる場になるとは思います。

インタビューさせて頂いた生徒と同じです。
フィギュアのフルスクラッチに興味を持った方、
どんな素材や工程でフィギュアができるのか知りたいと思った方、
造りたいものはあるけどどうしていいかわからなかくなってしまった方、
一度、見学してみてはいかがでしょうか。


小さな一歩の積み重ねが、フィギュアだけでなく新しい自分自身をも、造っていくと思います。


東海村原八様、並びに模型塾の生徒の皆様、
この度の取材にご協力頂き、誠にありがとうございました。

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コメント

凄いです!!

フリー枠に参加していた者です。
とてもわかりやすいレポートで感動です‼
初めての方に塾がどんな所か聞かれたら、こちらのレポートを紹介したく思いました!
凄く参考になりました(*^_^*)
私もこんな風にわかりやすいレポートが書きたいです!
これからも楽しみにしております☆

ありがとうございます

先日は、大変お世話になりました。
皆さんが快く協力してくださったおかげで
今回の記事を無事に書きあげることができました。
喜んで頂けて私もホッとしています^^
これからもさらに面白い、興味が湧く記事をかけるよう努力して参ります。
本当にありがとうございました<(_ _)> 

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Author:yuu
ガレージキットのイベントに出没しては写真を撮ってます。
取材は足で、直に聴く!をモットーにレポートを書きます。
まだ2010年のワンフェス冬が初イベント参加のピヨピヨですが
どうぞ宜しくお願い致します。 

ツイッターしてます。yuu_T556です。
E-mail dekodekoodeko(アットマーク)msn.com

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