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ワンダーフェシティバル2011[夏]に行ってきました! オリジナル作品集 記事編

ワンダーフェスティバル2011[夏]では、東日本大震災の影響もあり
版権取得が難しく、悔しい思いをしたディーラーさんが多かったと思います。
しかしながら、ピンチをチャンスに。と、いうことで、改めて今回のWFでは
オリジナル作品で新作を発表されるディーラーさんも多く、
貴重な作品を今までになく多く拝見できる機会ともなりました。

写真を通して上手に紹介したいのですが、
どうも自分がみて感じた書きたい方向性と、とにかく紹介したい作品とが
うまく共存できないなと写真を編集しながら感じたので、
オリジナル作品を見て思ったアレコレを、記事主体と写真主体とに
分けてご紹介したいなと思います。

えぇい、記事わぁいいんだよ!写真を載せろ!写真を!という方も
多いと思いますので、写真がとにかく見たい方は次の更新を楽しみにして頂ければと思います。
本稿では、自分の主観と妄想で「ぶっちぎり」ます。


■ オリジナルは売れないのか?

まず、俗説「オリジナルは売れない」と、いう点ですが、いかがでしょうか?
私の主観!ですが… オリジナルの作品が売れないのはキャラクターに対する知名度がないからです。
どんな作品に出演していて、どんな作家が描いていて、
どんな性格で、どんな動きで、どんな声で、どんな生き方をしてきたのか…
そういう「認知」がないから欲しいという心に響かないのです。
オリジナルですから、そんなプロフィールがなくて当然だといえます。

ただ、その中でも(写真を撮っていなくてとても憂鬱…)
ぐりむろっく!さんの「ねこのひと」や、キツテフさんの「五式神話」、
今回強烈な新作を発表された植物少女園さんなど、
私がぱっと思い浮かべられる強力なオリジナル作品をもってらっしゃる原型師さんもいます。
もうそれは原型師というよりは造形作家という肩書きなのかもしれません。

オリジナルは売るのが難しいですが、オリジナルをヒットさせると作家そのものの名前が売れます。
作家性を語る上でブランドになります。それは、先程の「どんな作家が描いていて」の部分が
原型師本人になるからに他なりません。

でも、そのオリジナルをヒットさせるのは容易ではありません。
どうすればオリジナル作品を「認知」させ、許容させることができるのでしょうか?


私は原型そのものがまともに造れないし、絵もかけないし、全くもって
クリエイティブとは縁のないところに生息しているわけですが、
せめて買う側という立場から、核心へ向かって考えたいと思います。

17_DSC00438.jpg
キツテフさんのキツテフヴィネットシリーズ~みんなの展示会~の様子。キツテフさん個人を超えて愛される五式神話。
「オリジナル」という安易な枠で捉えるのはもう失礼なくらいキャラクターがそれぞれ愛され動いています。
各作品は次の投稿でご紹介したいと思います。



■ 「オリジナル」を通じてガレージキットの何を買うのかを再認識する

ガレージキットを買おうというとき、私たちはその作品の何を見て決めているのでしょうか?
人それぞれあると思いますが、キットを買い出すようになった時はまず
①「自分が好きなキャラクターであるか」を見ていました。
塗装済み完成品を購入される方もだいたいまずキャラクターを見ると思います。

次に、②「自分が欲しいと思うポーズやイメージがカタチになっているか」を見ます。
正確には、「キャラ」と「ポーズ」両方が魅力的なものを買います。
でも、その様なキットにはなかなか出逢えず、出逢えたとしてももうそれは
争奪戦になること必至なので、どちらも満たすというよりは、
どちらかが満足に達するものを買うという判断基準であったりします。

少しガレージキットに詳しくなると、もう少し判断基準が増えます。
やはりポピュラーなのは、③「自分が好きな原型師か」という判断基準でしょう。
「キャラ」の力でなく、「原型師」の力で欲しくなるパターンです。
それは力量はもちろんのこと、その人の人柄だったりもします。

何作品か組んだことのある人であれば、④「組みやすいか」ということも判断基準になるでしょう。
複製の質や、キットの構成を見て組みやすいかを購入の判断基準にします。
買っても組めないんじゃもったいないですからね。

でも、訓練されたフィニッシャーさんだと⑤「組み甲斐があるキットか」が判断基準になるでしょう。
粗悪だろうと複雑だろうと歪んでいようと組んだとき、充実感を得られるキットであれば
とにかく挑み戦う不屈の戦士のための判断基準です。

私の経験則で①~⑤の理由を並べて見ましたが、大きく分ければ購入動機は二つです。
①・③のように、ソフトな面に惹かれるか
②・④・⑤のように、ハードな面に惹かれるか 
このどちらかです。
この場では、ソフトな面を「物語性」、ハードな面を「存在感」と言うことにします。

もちろん、他にも様々な購入理由があると思います。
例えば「俺はパンツの造形で買うんだ!」っていう人が多かれ少なかれいるのかなと思いますが、
誰のパンツかで買っているのならば「物語性」で購入しているのだと言えますし、
食い込みっぷりが~…など、造形を見て買っているのならば「存在感」で購入していると言えます。
贅沢な人はその両方にポイントを振って購入していると思いますし、
節操のない人はどちらかが魅力的なら片っ端から購入しているかと思います。
動機は様々でも、極論的に魅力とはこの二つなのではないでしょうか?

ガレージキットの何を買うのかを再認識した上で、改めてオリジナルを見ると
良いオリジナルは「物語性」か「存在感」が突出しているように思えます。

一つは、造形的に存在感があるということ。
これは版権物であってもあれば在るほど良いものなので、
そんなことはわかってるよ!!っていう話ですが、
やはり、良いオリジナルは見ていて気持ちがいいです。
文字通り「存在感」があります。
もう一つは、オリジナルでありながらも「物語性」を持っているということです。
原作を用意して、漫画を用意して、アニメを用意して、ということではありません。
(それはそれで凄い魅力的なのでやって欲しいですが…)
例えば、一つの作品の中に、そのキャラクターの友達がいたり、家族がいたり、
派生キャラクターがいたりなど、人間関係のような事柄から「物語性」が生まれたり、
一枚のイメージイラストや写真から創造性を広げて「物語性」を生んだり、
シリーズとして続いている作家さんの活動方向性から「物語性」が生まれたり、
「物語性」というものはアニメやゲームに留まらない様々な表現方法があると思います。


そもそもアニメやゲームというものがまず
描写・音楽・動作など2次元コンテンツの複合体ですよね…( ^ω^;)

「オリジナル」として、新作を投入するのはそれほど難しいことではないですが、
「オリジナル」という曖昧な枠をいかに突破して、
そのキャラクターや世界観を一つの「版」にまとめられるかが、
これから先、もっとオリジナルを楽しむ為の、楽しんでもらう為の
挑戦になるのではと思います。

05_DSC00470.jpg
JAMMIMNG OFF 芳雛(fg)のオリジナル作品「少年で少女かつ男児」。
主だった見本イラストもなく、粘土とガチンコで向き合ってグイグイとここまで造りあげた作品です。
ここまで記事に書いたことをちゃぶ台返しするようですが、絵やイメージを捨てて、ただ造形だけに向き合い造るというのは
原型を造る上で実は忘れていた造形物そのものとの対話を私たちに魅せてくれるような気がします。
とろけるような胸像としてのまとめかたが秀逸です。(翔馬さんのオリジナルは次の投稿でアップ予定)



■ ガレージキットという枠を超える

最近のトレンドの中では、懇意の絵師さんにイラストを書き下ろしてもらい
それを立体化するという絵師×原型師の協働作品が増えています。
ガレージキットであるという形態に捕らわれなければ、
もっと多くのクリエイターを巻き込んでもっと多くのコンテンツを詰め込めるかもしれません。
(私としては特に音楽とのコラボレーションを希望。楽しむ五感がフィギュアと異なるから。)
ボーカロイドシリーズや東方projectなどの作品を見ても、これらの作品が色褪せないのは、
常に誰かが短編でもヒトコマのイラストでも物語を紡ぎ続けているからだと思います。
まるで宇宙のように創造が広がり続けているのです。

キットが先か、原作が先か、序列をつい考えてしまうのが版権に縛られた人の悪い癖ですが、
初音ミクAppendが浅井真紀さんの造形からパッケージデザインが成された経緯などを見ても、
もっともっと立体物が作品の初動となってもいいのではと思います。

立体物の持つ「存在感」は、作品の「物語性」を押し拡げる起爆剤となりえるのです。
原型を造ることで「物語性」を支えてもいいですし、
原型を造ることで「物語性」を生み出してもいいのだと思います。


Y氏の造形塾YAMAさんが面白い企画を立ち上げています。
Pawretta という、スクーターから少女へ変形するキャラクターをテーマにして、
みんなの得意なジャンルで創って楽しもう!という企画です。
こちらのサポートサイトもチェック
今はまだ多くの人にとって「オリジナル」かもしれませんが、
面白いことをやろうぜという力が集まって、早くみんなの「Pawretta」になればいいなと思います。

00_org134123_7_964190.jpg
撮ってない大失態。YAMAさんの了解を頂き写真を貼らせて頂きます。
3Dモデリングで造られた、可動可変が可能なキットPawretta。小さなボディーにギミックが詰まっていて、ワクワクする仕様です。
と、いうかガレージキットで可変ってそうそうない仕様ですよね…。どんな風にこれから展開されていくのでしょうか楽しみです。



■ まとめ

今回のワンフェスでは、多くの人が「版権」というものの絶大な存在感を再認識することになりました。
再認識した上で、どうすれば自分たちで自ら創造したキャラクターが、
認知され、許容され、歩き出せるようになるのか考えてみたディーラーさんもいたのではないかと思います。

ぜひこれからも「オリジナル」に挑戦してみて下さい。
「オリジナル」をもっともっと貴方と仲間と育てて下さい。
これからさらに面白い作品に出会えることを楽しみにしております!



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Author:yuu
ガレージキットのイベントに出没しては写真を撮ってます。
取材は足で、直に聴く!をモットーにレポートを書きます。
まだ2010年のワンフェス冬が初イベント参加のピヨピヨですが
どうぞ宜しくお願い致します。 

ツイッターしてます。yuu_T556です。
E-mail dekodekoodeko(アットマーク)msn.com

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