ガレージランナー

ガレージキットをテーマにツイッターじゃ文字数足りないことをあれこれ書く

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ワンダーフェスティバル2012[冬]に行ってきました!

2012年2月12日、幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2012Winter」の参加レポートです。
「フィギュア・ガレージキットの祭典はやっぱりWFなんだよ!」ということで、活気に満ち満ちたイベントとなりました。


はじめに

今回、ご縁あってディーラー参加することができました。
参加者目線からは一歩遠くなってしまった感もありますが、
おかげでディーラー参加でしか体験できない貴重な場面にいくつか遭遇することができ、
このブログを続けて良かったなぁと改めて思う一日となりました。

写真の方は、あらかたまとめてすでにコチラに投稿しております。
無編集なのでお見苦しい点多々ありますが、まず一度ご覧いただければ幸いです。
今回、比較的多くのディーラー卓を撮影することができましたが、もちろん撮り損ねたものも多く、
途中でストロボも本体も、予備含め電池がなくなるなど失敗も非常に多かったです。悔しい!
何より、撮ることばかりに忙しく、しっかり皆様の作品を見ることができなかったのが一番残念でした。
写真に関してはこれから自分の感想にあわせてピックアップし、そこではちょっとキレイに加工したいと思います。
それほど劇的に変わるものでもないのですが、編集前と編集後と比べて見てみるのも面白いかもしれません。

買い物の方は、着の身着のままといった感じでしたが、自分としては満足いく買い物ができました。
3万円くらい使ったと思います。皆さんは今回の祭にいくらくらい注ぎ込みましたか?

blog13_DSC01974.jpg

Blog01_DSC01860.jpg
前日搬入の様子。まだ人はまばらだが、集荷場のダンボールの多さに圧倒される。まさにマーケット!

さて、書いてなんぼのガレージランナーですので、
自分なりのイベントレポート、そして、それぞれの所感を書いていこうと思います。
知り合いのディーラーさんから、「もっと敵を作るくらい自分の意見だしていこうぜ!」と、
はっぱをかけられましたので、この記事を読んでくださる皆さんの度量を信じて
忌憚なく自分が捉えているワンダーフェスティバルについて書かせて頂きたいと思います。

まず、書くにあたり、いくつかテーマを分けて書いていこうと思います。

版権/世代/技術/WSC/fg

他に「あー、書くの忘れとったー!!」というテーマがあればどんどん追記していきたいと思いますが、
まずは、この5つが自分の中でアンテナが立ったテーマでしたので取り上げて行きたいと思います。
私も、書くことによってモヤモヤした感想をひとつひとつ整理していく状況です。
わかりにくい書き方をしてしまうかもしれませんが、どうぞ一緒に今回のWFを振り返っていきましょう。



版権

超直球に自分の感想を述べると、今回のWFは目立ったものがなかった。

いきなりテンションを下げるようなことを言って申し訳ない。
具体的な作品名を列挙すると、思案がまとまらないまま2月13日を丸一日潰してしまったので、
情けなくも省略させて頂きたいのだが、今回は特別一つのブームが見えてくるわけでもなく、
ここ10年くらいの間に起こったブームの愛好者が、それぞれ自分の好きなガレージキットを展開し、
また、新しもの好きは自分の作品を通じてイチオシキャラクターにブームを巻き起こさんと奮闘する様子。

いい意味で捉えれば、「本当に自分たちが好きなものを作品にしたWF」であり、
割り切った様な言い方をすれば「目立ったものがなかったWF」なのである。


そして、恐らく昨年の様な魔法少女まどか☆マギカがズラリと並ぶWFに対しては、
「エポックメイキングな作品を一丸となって盛り上げていくWF」と表向きには評価し、
「流行に流されて染まって、自分の本当に好きなものが見えていないWFだ」とも、評価するのだろう。

物事を悪く捉えるのがどちらかというと生来の自分の考え方なのだが、
できることならば次に活かせる様な希望のみえる形で記したいものである。
それゆえに、ネガティブな第一印象を持ったとき程なるべく考えてから書くようにしている。
少し話題が逸れた。

ところで、たとえフィギュア・ガレージキットの祭典とひとくくりにしても
これだけ多くの作品が登場すると、同好のよしみを見つけるのも一苦労なのではないかと思う。
ひとえにオタクと言っても、あまりにも好きなものが細分化されてしまいまとまりがない時代である。
それは版権という側面とも、WFというイベントを何のイベントと捉えているかという側面でも言える。
「オタクはゼネラリストではなくスペシャリストな存在だ」…という言葉をどこかで耳にしたことがあって
その通りだとは思うが、スペシャリスト故にどうしても孤高な生き方を選択せざるを得ない。
しかし、そんなオタク同士が集っているからこそWFというイベントが成立するわけで………
ん?訳が分からなくなってきた。

私たちは一枚岩の様で、まとまりもない。
WF会場にて、ある種の「もろさ」を私は感じた。

blog31_DSC02293.jpg
GSプロジェクト プリンセスオブザクリスタル(輪るピングドラム) 原型製作:ひよこ

blog35_DSC02534.jpg
空想科学温泉 イワン・カレリン(TIGER&BUNNY) 原型製作:ゲイトリバー

blog25_DSC02276.jpg
一葉亭 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)原型製作:IG(あおしんごう)

blog33_DSC02599.jpg
しろモアイの天ぷら 美樹さやか 魔法少女Ver.(魔法少女まどか☆マギカ) 原型製作:jun

blog16_DSC02630.jpg
スワンボートのスーザ 藤和エリオ(電波女と青春男) 原型製作:ゆま

blog17_DSC02128.jpg
JAMMING OFF ジンオウ装備の女の子(モンスターハンターポータブル3rd) 原型製作:翔馬

世代

どうしてもピックアップしたい話題の一つに、世代という見方がある。
もちろん例外はいくらでもあることは私自身重々承知なのだが…
30代、魔法少女リリカルなのはによる新作が目立った。
20代、初音ミクとそのファミリーそして、東方Projectなど同人的色合いが強い作品が目立った。
先程の版権と世代というテーマを絡めると、まずざっくりこんな印象があった。

もちろん、例外はいくらでもあるのは重々承知しているのが、
今回のWFでは、私としては特別一つのブームが見えてこない分、
各世代が自分達のホームグランドで新作を造るという展開が比較的多かった様に思う。
その上で、テレビを中心とした中央集権的(?)同人文化を繁栄させる世代と、
インターネットを中心とした分権組織的(?)同人文化を繁栄させる世代と、
交差しながらも確実に文化が移ろう様を感じた。

ディーラーの参加の仕方としても、
30代以上の方が「ガレージキットを頒布する・販売する」というアプローチで参加しているのに対し、
20代以下の方では「自分が造った作品をお披露目する」というアプローチで参加している様に感じた。
それは、イベントに対して支払えるコストに差があるからなのだろうか。
リスクの冒し方に世代的な価値観の違いがあるのだろうか。

ある20代のディーラーさんが言うには、
「とにかく造ることが好きだから、自分のためにまず造る。せっかく造ったのだから、できれば直に見てもらいたい。
 だから、卓代を払ってでもワンフェスには参加する。でも、売れるかどうかもわからないから、
 極力販売は避けたい…。複製すればするほど危険を犯すことになるので、もう見てもらえるだけで自分は満足。
 それくらいには割り切っておかないと、この趣味を長く続けられないんだよ。」
ある30代ディーラーさんがが言うには、
「商業原型もいいんだけどねぇ、ここぞって言うところで自分のこだわりたいところに監修が入っちゃうんだよねぇ。
 その点、イベントはいいよね。自分のワガママを貫いて作品が発表できるし、それで儲かるんだから。
 まぁ博打みたいになっちゃうから全部イベント原型で食うってわけにもいかないんだけどねー!」
ある40代のディーラーさんが言うには、
「yuuくん、ガレージキットって言うのは売れた儲けたじゃぁ~~~ないんだよ。
 好きなキャラクターをみんなで分け合う場で、みんなで好きな様に組み上げていくからこそ楽しいんだ。
 だからディーラーも一般もなく、みんなが仲間で、一緒にイベントを盛り上げなくっちゃいけないんだよ。
 ん?今回?うん、お昼には全部完売できたよ。いつもより少しゆっくりだったかなー。」
(これがキャリアの余裕か・・・・っ)

何百といるディーラーからたった3名、印象深く残っているコメントを抜粋したので
相当な偏りはあるが、自分の中では各世代のWFに対する考え方がそれぞれ
良くまとまっているんじゃないかと思う。

ワンフェスが誕生し、成長し、今また原点に戻る… 
そんな様子が、世代ごとの参加姿勢によって見えてくるのではないだろうか。

blog26_DSC02279.jpg
桜前線 フェイト・テスタロッサ(魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st)原型制作:間崎祐介 ※カラーレジン

blog19_DSC02645.jpg
Yellow+GLEMO 妹紅×輝夜(東方Project) 原型製作:uta

blog20_DSC02650.jpg
Yellow+GLEMO 妹紅×輝夜(東方Project) 原型製作:もえのり

blog14_DSC02010.jpg
ちくたくらびっと 初音ミク ホワイトドレス(初音ミク -Project DIVA-)原型製作:ちくたくらびっと ※カラーレジン&クリアカラーレジン 

blog37_DSC02448.jpg
Windflower 初音ミク~クラシックミク~(ボーカロイドシリーズ) 原型製作:ちかい

blog15_DSC02076.jpg
シェリフ堂 亞北ネルスイムウェア(亞北ネル) 原型製作:シェリフ堂

blog29_DSC02402.jpg
Seiren蒸留所 シノ(ササマシン氏オリジナルイラスト) 原型製作:ぱっとん

blog24_DSC02152.jpg
景美仙姬巖 劉備(恋姫無双) 原型細作:秦仲輝
台湾からわざわざ来日してディーラー参加!その覚悟に見合う素晴らしい作品です。
グッスマさんも上海でkinkingさんを迎え入れましたしね。
これからは生産だけでなく原型製作も国際競争の波に揉まれることでしょう。


技術

こちらも特別目新しいものはなかった。
カラーレジンにしろ、可動フィギュアにしろ、3Dモデリングにしろ、もうあって当たり前になった。
強いて特筆しなければならないことは、カラーレジン成形も3Dモデリング出力も、
飾られている作品の前ではなんら見分けがつかないと言うことだろう。

カラーレジンは、多色故に原価が高騰するリスクを持ちつつも、購入希望者の間口を広げる魅力がある。
可動フィギュアは、関節パーツの導入によりフィギュアに静から動への息吹を与えてくれる。
3Dモデリングは、制作効率の向上やデジタルコンテンツへの転用等、革新的な可能性を与えてくれる。
しかし、改めて経済性を抜きに作品の美しさのみを考えると、素材や道具が異なっても、
行き着く「美」の様式そのものは、こと美少女フィギュアというジャンルの中では変わらないと感じた。

作品の善し悪しにプラス差別化した何かを与えたいと思うならば、
改めて新素材・新技術の研究を研鑽するのも良いが、
まずは自分の造りたい方法でじっくり腰を据えて造り続けることが大切だろう。
そして、各素材・道具共にアピールポイントがそれぞれに開拓・確立されてきたので、
もしこれから先、「人とは違う新しいこと」を実戦しようと思うならば、
より厳しい競争の中で自分の作品をプロデュースしていかなければならないだろう。
「インターネットの普及によって、将棋を鍛えるための高速道路が敷かれた」とかいう話を
羽生さんが言って云々…の話を、浅井真紀氏からWFカフェで聴いたのをなんとなく今も覚えているが、
ガレージキットの製作技法においても、もうあと一歩というところでそんな高速道路を疾走するような
洗練されかつ多様で豊かな作品に囲まれるという体験できるのではないだろうか。

今回はまだ充電期間だと思うが、もう間もなくといった気がして次回がまた楽しみである。

blog18_DSC02638.jpg
the poppy puppet ユー子(Aチャンネル) 原型製作:おくむら ※カラーレジン


blog22_DSC02682.jpg
りゅんりゅん亭 ベリオ装備 ※ホワイトレジンキット(モンスターハンター) 原型製作:遠那かんし

blog23_DSC02675.jpg
りゅんりゅん亭にて、カラーレジンキット顔塗装代行/実演の企画を実施!かんしさんの作業にみんな惚れ惚れ。
だが、後ろで一生懸命バリ取りをしていたスタッフの背中もボクは忘れないよ…! ※許可を頂き撮影。
卓に釘付けで大判振る舞いのパフォーマンでした。ガレージキットを組める人と組めない人との間にある溝は深いのでしょうか…?
もっともっとガレージキットを組みたいと思ってくれる人が増えるといいなー。


blog21_DSC02669.jpg
いんてぐにゃる にゃるるonMMS(オリジナル+MMS) デザイン:A/ZU 原型製作:takamura ※可動

blog23_DSC02739.jpg
バジルの造形魂+Y氏 Pawretta(オリジナル) 原型製作:YAMA ※3Dモデリング・カラーレジン・可動

blog28_DSC02526.jpg
工作部屋 テディドラム(輪るピングドラム) 現掲載作:むーすけ ※可動

blog30_DSC02602.jpg
しろモアイの天ぷら 赤座あかり(ゆるゆり) 原型製作:かるな ※クリアーレジン
クリアーレジンでなんだか「存在感の薄い」あっかりーん


blog36_DSC02045.jpg
グリズリーパンダ エーリカ・ハルトマン(ストライクウィッチーズ) 原型製作:グリズリーパンダ ※3Dモデリング
信じられないけど、これ3Dモデリングなんだよな…。左右対称が簡単にできるのが強みの
3Dモデリングで可愛くウィンクしちゃってるんだぜ。すごすぎるよ…。



WSC

WSCのことを、自分は当然の様にガレージキットの新人賞だと思い込んでいた。
だから、月桜さんがWSCになったのを知って、
「おぉ~、月桜さんまだ本当に若いし、化物語の個性的なところ選んでるし、ザ・WSC!だな。」と、思い、
takezyさんの受賞を知って、
「え?!takezyさんがWSC?!でもtakezyさんおじs・・・あぁ、でもガレキ歴だと新人なのかー。」と、思い、
めぬさんの受賞を知って、
「いや、めぬさんは新人じゃないじゃん。」と、思った。

Blog02_DSC01885.jpg
前日搬入時に撮影。ショーケースに作品を納める月桜さん(左)とあさのまさひこ氏(右)
※月桜さんからの許可を頂き掲載しております。あさのさんは…まぁ、いいかなって…。


blog03_DSC01884.jpg
WSCになったと実感できる最高の瞬間を撮ることができたと思います。おめでとうございます!

「参加アーティストが自身の将来を見据えた際、複数の選択肢のなかから
 それを選ぶことができるような環境の作成に協力していく」こと

http://www.wondershowcase.com/top_03.htm
が、WSCの活動目的なんだそうだ。

あさのまさひこ氏によるコメントの抜粋。
月桜さんへのコメント
―月桜はいまようやく造形家としてのスタートラインに立ったばかりとも言え、
真の評価が問われるのは化物語エンディングシリーズを完結させたそのあとになるだろう。


takezyさんへのコメント
-takezyの存在を超大ざっぱにまとめるならば、「○○顔が流行らぬいまの時代に、
“takezy顔”を武器にして急速に成り上がってきた新星」


めぬさんへのコメント
―つまり、めぬに関しては「フィギュア造形をもっと精進しこの先飛躍してほしい」というような
(まともな)願望は一切ない。この偏った性癖をひとりでも多くの人が正しく理解し、
めぬに対し「……うわっ、バカですね~!」と声かけをしてくれればそれでよい



と、いうところで選ばれた3人なのだそうだ…。

WSCとは何かについて、自分もWFに通ってこれで5回目だし、
ビールを飲みながら自分の話を幸せそうに聴いてくれる仲良しのtakezyさんが念願叶ったWSCになったし、
なんとなく今回のWFでは「WSCについて考えたい!」と、強く思っていた。

あるディーラーさんが、
「WSCってのは、ちゃんとした選考基準の明記がない。だから、受賞するための対策もない。
 WF実行委員会のなんか適当なWSCっぽいっていう感覚によって決まってしまうんだよね…。

 …だが、それがいい!」

花の慶次みたいな語り草でWSCを語ってくれた。

ぶっちゃけ、その通りなんだろうなと思いながらも、
やはりどことなく「将来性」「作家性」「流行」「我道」
そんなキーワードが存在するのではないだろうか。

WSC受賞をプロ(商業原型師)に転職する機会としたディーラーや、
これからも年二回必ず新作をもって参加していこうと己の励みにしたディーラー、
いつも通りに好きにやれるようにやっていこうと自分の歩幅を捉えたディーラー、
中には、行くとこ行ったしここで辞めよう!と、誓ったディーラーも?…いるのではないだろうか
何かしら人生の中でこれから先どのようにガレージキットと付き合っていくかを考える「チャンス」を、
WSCは受賞者に与えているものだと思う。

また、私たちもWSCを見ることで、これからの若い原型師の活躍にワクワクしたり、
ガレージキットはこういうものだという固定観念を壊してくれる衝撃に痺れてみたり、
時代の流れを感じたり、時代に流されない芯の強い生き方に感動したりするのではないだろか。
逆に、この人がWSCにならないのはオカシイ?!選考委員の節穴さには絶望するわっ!!
そんな人もいるかもしれない。

WSCは、ディーラーの人生を動かす契機になっているし、私たちの感性に強く訴えかけてくれる。
WSCはワンダーフェスティバルという拡大し続ける湖に投じられた一石の小石なのだ。
WSCという石が広げる波紋によって、フィギュア好き達はディーラーも一般参加もみんなそれぞれ
自分の立ち位置を認識するのだろう。

なので、WFに参加するのならば、WSCについてはぜひ興味を持って見て欲しい。
熱意をもってその作品の作家のいいところ、楽しみなところ、どんな将来が待っているのかを
大いに想像して考えて欲しい。
私たちが直接選考できるわけではないが、「これWSCっぽい」感というのが確かにあって、
その「っぽい」感が何かを一生懸命考えてみることがガレージキットを造るときに、
ガレージキットを組むときに、そしてガレージキットを見るときに必ず自分の楽しさに跳ね返ってくると思うのだ。

 ★ ★ ★

月桜さんは、今回ワンダーショーケース用にブラッシュアップさせたということだが、
本当に初めて会場で見たときよりもさらに、大胆なディフォルメの難しさの中にあっても、骨格のラインや
体のメリハリを表現されていて、各段に技が洗練されていたことに驚いた。
まさに、「階段をイマ駆け上がってる感」が見ていてとても気持ちがいい。

受賞コメントにもまだ不安さや戸惑いがある様だけれど、
好きだと思ったイラストをとにかく立体物にしてみることの喜びや、技術を磨くという困難さと面白さに
これからも素直で居て欲しいし、そういう前向きさをみんなが良く応援して欲しいと思う。
でも、気を抜くと、いや、全力投球していてさえも、あっという間に追い抜かれていくのが
クリエイターという世界の常だから、どうか本当にまだまだ慢心しないで欲しいとも思う。
いやらしいけど、月桜さんの他にも才能溢れる若い原型師さんはいくらでもいる。

「やったね!おめでとうございます!」という喜びの気持ちと同じくらい、
どうかチャンスがきっかけで足元を救われないように…。と、心配してしまったり…。
でも、きっとそれは代アニで日々揉まれてる月桜さんが一番わかっていることだと思う。

blog08_DSC01960.jpg

blog04_DSC01905.jpg

blog09_DSC01917.jpg

takezyさんは、
takezyさんの人柄そのものを知っているので、受賞と聴いてもう本当に本当に嬉しかった。
takezy顔と書かれているけれど、takezyさんが造るやーらかーい表情のキャラクターは、
笑っている時のtakezyさん自身の顔にそっくりだと私は内心思っていたりする。
(いや、顔・・・は言い過ぎか。でもや~らか~いオーラがそっくり。これ本当よ。)
特にこの初音ミクロリータスタイルは「ロリミク展示会」(2011年WF冬)という、
アレンジ大歓迎のみんなのガレージキット作例展示会を行なったりなど、
ミクそのものとしても、たけじミクが生み出してくれた素敵な企画に対しても、好感を持っていたので
人に幸せを与える作品は、やっぱり作品そのものも幸せになれるんだなぁ~と、思った。
情けは人のためならずと言うのでしょうか。
takezyさんの人なつっこさが、これからも作品ににじみ出て、多くの人を幸せにして、
takezyさんの飲むビールもますますそれで美味しくなればいいなぁと切に願う。

blog10_DSC01866.jpg

blog05_DSC01868.jpg

blog06_DSC01869.jpg

blog07_DSC01871.jpg
月桜さんもtakezyさんも、塗装バリエーションを持って展示にあたっているのが興味深かったです。
改めてガレージキットは、一つの作品ではあるが塗装方法に関しては正解がないもの。
みんなで好きに塗って楽しんで良いものなのだということをプレゼンテーションできたのではないでしょうか?



めぬさんは、
もうめぬさんは、初めて作品を見たときから(初めてみた作品が「みのりの」だった)
熟練されたキャリアと独自の世界観を完成させてらっしゃったので、ハッキリ言って
WSCに選ばれる様な人だとは思いもしなかった。新人賞だと思っていたから。
しかし、商業原型がますます元気になっていく一方の昨今の中で、
改めて自分の世界観を、表現したいものをちゃんと持っている作家さんは少ないし、
まして「フィギュアとはこういうものに決まってるでしょ!」というくらいに商業原型的な
フィギュアしか目にせず育ってしまった若い原型師さんならな、
なおのこと「自分が造りたい姿で造れば良いのだ」という志向を持って
作品に臨めている人は少ないのかもしれない。

世代の項目でも書いた様に、フィギュアの世界においても初音ミクや東方Projectに代表されるような
同人的土壌で育まれる作品が増えているし、また、絵師とのコラボレーション作品など、
「好き」に対する間口も途方もない広がりを見せている。
そういった趣味・趣向の広がりの中で、「自分の好きを大切にしたい」という想いが成長し、
またその気持ちが尊重される時代となった。
誰もが作家で、誰もが作曲家で、誰もが画家で、誰もが原型師でいい時代なのだ。
インターネットもSNSの登場でより一層、自己表現を発表できる環境が整った。
(私もこうしてブログで好き放題書けている!)

だからこそ、改めてめぬさんのような自分で創作し、自分で構成し、自分でプロデュースする
「造形作家」の存在は若い人にとって刺激的なのではと思う。
我が道を貫いているようでいて、今、若いオタク達が一番関心のある創作スタイルを
めぬさんはもう6年近くも貫いているのだからクールだ。

blog12_DSC01883.jpg

blog11_DSC01971.jpg
グラビア立ちから自然体へとフィギュアのポーズも多様化しているが、ヴィネットが持つ空間性・物語性にも改めて注目したい。


もう、相当生意気に上から目線で書いてしまったけれど、
皆の目にはそれぞれの作品・作家がどのように映っただろうか?
ぜひ改めて考えて見て欲しい。


fg

少しWFとは離れてしまうが、いつもWFの出品予定作品のチェックや模型クラスタとの交流に利用している
フィギュアコミュニティサイトfgというSNSがある。このブログをわざわざ読みに来る人は知ってることだと思うけど。

今回、新スタッフによるfgリニューアルの広報と、只今企画進行中のfgショーケースの展示品受付をかねて、
ワンダーフェスティバルに3D-GAN卓でブースを構えていた。
最近の「重い。ページが開かない。投稿できない。コメントできない。どうなってんの!?!!」と、いう
不満噴出の中での出展で、ホント命懸けだななんてヒトゴトに思っていたのだが、
敢えてこの厳しい状況化で顔を出して来たというところに自分は好感が持てた。
とりあえずご挨拶。にやけたカメラ小僧アイコンが目印のmy名刺とスタッフ皆さんの名刺を交換した。

具体的に、「じゃぁこれからfgはどうなっていくんだ?」というのはわからなかったが、
とりあえずまずは告知の通りにリニューアル。次に対話。そして、さらなるブラッシュアップ。
という内容だったので、ひとまず今しばらくは新スタッフの手綱捌きに身を委ねてみようと思う。
何かが変わるごとに新しい不満がでてくるのは、もう何というか避けられないことなので、
いっそ一度やりたいところまではしっかりやり抜いて欲しいというのが自分の考えだ。

前の運営と比べて、新運営はあくまでfgでゴハンを食ってく意気込みだったので
有料会員精度の導入や広告誘致など、前回以上にどこかしらビジネス的なコンテンツも運んでくることだろう。
様々なステークホルダーに囲まれた上で(睨まれた上で?)、今以上に良いコミュニティを造って頂きたいものだ。

自分にとって、WFが「ハレ」であればfgは「ケ」である。ハレとケ。祭と日常。
WFを楽しむためにもfgが自分にはとても大切な場所なのでピックアップさせて頂いた。


まとめ

2012年冬のWFレポいかがだったでしょうか。
目立つものがないとか、目新しいものがないとか、随分ヒドいことも書いてしまいましたが、
「スタンダードなWF」がしっかりあるからこそ、また次の変革に備えることができるのでしょう。
黎明期から美少女フィギュアの誕生、食玩バブル、企業の台頭、と(凄い今、適当にまとめましたが)
変化していくガレージキット・フィギュア文化の中で、これからさらにまた新しい変革の時期が
訪れるのではないかと思います。それも割と短い将来のことの様に思えます。

新しいユニークなキャラクターの登場によるものか、
既に登場しているキャラクターがもたらした影響の先にあるものか、
新しい製作技術がもたらすものか、一人の天才原型師がもたらすものか、
広がり続け、高度に洗練され続ける情報ネットワークがもたらすものか、
水面下ギリギリのところであらゆる「可能性」がマグマの様に煮えたぎりいつ吹き出すかわからない…。
そんなエネルギーを貯めに貯めている「ワンダーフェスティバル2012Winter」だったのではないかと思います。

ディーラーそれぞれの熱い想いが交差するワンダーフェスティバル。
やっぱりダントツで面白いです。
スポンサーサイト

« fg運営と意見交換会してきました!|Top|ワンフェス2012[冬]まであと4日! »

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://garagerunner.blog121.fc2.com/tb.php/60-b0d6fbc0

Top

HOME

yuu

Author:yuu
ガレージキットのイベントに出没しては写真を撮ってます。
取材は足で、直に聴く!をモットーにレポートを書きます。
まだ2010年のワンフェス冬が初イベント参加のピヨピヨですが
どうぞ宜しくお願い致します。 

ツイッターしてます。yuu_T556です。
E-mail dekodekoodeko(アットマーク)msn.com

[ジャンルランキング]
サブカル
518位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ガレージキット
11位
アクセスランキングを見る>>

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。