前回の記事『ワンフェス2011[夏]が大変なことになるようです!』は、
多くの方が参考にしてくださった様です。誠にありがとうございます。
現在も新着情報が確認できるごとにできる範囲で更新してますが、
一つ、今回の処置に対して誤解が起きている様なので、主にディーラーとして参加されている皆さんの期待や不安の声を元にし、
コラムを書きたいと思います。
1、 実行委員会は中止したのであって、放棄したのではない今回の、
ワンダーフェスティバル実行委員会の声明に対して、ありがたいことに特別措置として、
ワンフェス2011[夏]に限り、独自に所有版権作品の審査・管理を行う団体や、
フリー版権宣言をしてくださる団体がでてきております。
寛大なる措置に歓声があがる一方で、
「あそこがOKなら、ここも交渉すればOKだすんじゃない?」という噂が挙がっています。
しかし、
版権元への直接交渉は厳禁です。
私の言葉で定義するので、浅はかな部分はありますが、
当日版権制度というものは、
ワンダーフェスティバルという即日販売会場において、「版権元」対「メーカー」とのライセンスビジネスに則して商品を販売するディーラーに対して、
「版権元」対「個人」の中で無許可でビジネスをする個人ディーラーとの間にある、
版権への認識ズレを正す為に設けられた制度です。
「版権元」対「実行委員会代行(個人)」という関係を築いたからこそ、版権元からの信用があり、
正しいライセンスビジネスとして個人でも正々堂々と販売する機会が得られるわけです。
また、実行委員会が仲介に入り交渉するからこそ、当日のみ有効な版権許諾商品として認可され、
安いライセンス料で販売できるわけです。
なので、「私は信用をある法人だ」と自負できない様な個人が、版権元への直接交渉を行うことは厳禁です。
版権元へ迷惑がかかるだけですし、下手をすれば実行委員会そのものに対する信用も損なわれてしまいます。
版権が二度と降りなくなりかねません。
自身のブログやツイッターなどで、「どこどこの版権降りたらいいなぁ~」と、
願うのは自由ですし、その願いが版権元の耳に届けばその願いは叶うかもしれません。
しかし、直接メールや電話で「御社は版権降してくれないんですか?」と、
問い合わせるのは絶対に止めましょう。ワンダーフェスティバル実行委員会は、今回の震災による混乱を考慮し、
要当日版権申請作品とライセンスニューウェーブ作品の当日販売申請代行を中止する判断をしましたが、
決して、当日販売申請代行を放棄したわけではありませんし、これからもイベントを続けて下さると
私は信じております。
ですので、ディーラーの方・ファンの方、動向が気になるとは思いますが、
今回の措置に関しては暖かく見守る様…なぜ、私がお願いするのかはよくわかりませんが(笑)
宜しくお願い致します。
2.絵師×原型師の夢のコラボレーション!に対する期待感せっかくなので、明るい話題も書いておきます。今回の措置に対して
「オリジナルで十分に魅力のある作品を造るぞ!」と、意欲を見せる原型師さんも大勢います。
フィギュア・ガレージキットと言えば、
大概が人気のアニメやゲームに登場するキャラクターを作品化したものですし、
実際にそういった作品に人気が集中します。
オリジナルは売れないが定説です。
しかし、こういう状況だからこそ、オリジナルで勝負したいという動きがあります。
そして、キャラクターデザインなどを得意とする絵師さんの中にも、
今回の措置に対して、
「オリジナルで立体化される魅力のある絵を書き下ろそう!」という動きもでているようです。
ガレージキットファンとしては、絵師さんと原型師さんが
「これまでにない様な新しいことをやろう!」と、
奮起して造られる作品は最高に楽しみです。絵師さんというのも、法人のような個人のような直接交渉が難しい(
というか基本ダメ)な、版権元さんだと思います。
なので、もしこのブログを読んで下さった絵師さんの中で「できること」があれば、
何卒協力して頂きたいなぁ…とこの場を借りてお願いしたいと思います。
しかし、私は原型師ではないので、詳しいところはわかりませんが、
絵師さんのオリジナル作品を原型化するにあたっては、
【申請窓口】【監修】【ライセンス料】【販売個数】【完成品見本数】などのことが気になる様です。
なので、単純に「フリーです!自由にしてね!」と言われても着手に戸惑いがある様です。
OK宣言を仮にする場合も若干の問い合わせに答えていかないといけないという心構えをお願い致します。もし、手近なところにガレージキットを作っていらっしゃるお友達がいれば、
プライベートでより生々しいところを確認してみてください。(それ直接交渉だよね…)
ワンフェスは、華やかなフィギュアメーカーの新作展示会になりつつある昨今ですが、
あくまで土台は私たちガレージキットファンによって築かれたものだと思いますし、
また、理解ある企業はファンの有志あってこそ新作展示ができるものだと思って活動されています。
(ですよね?ですよね?!)
頑張って、この夏のワンフェスを最高に忘れられない良いイベントにしていきましょう!!生意気な文章失礼致しました<(_ _)>