ガレージランナー

ガレージキットをテーマにツイッターじゃ文字数足りないことをあれこれ書く

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ぺけの玩具箱。さんと対談してきました!

ご無沙汰しております。
ブログの更新が滞りスポンサー広告がトップにくると流石にマズいなぁと思うyuuです。
GW明けにはちゃんとした発表ができると思うのですが、色々ありましてバタバタしておりました。
とりあえず元気に生きております!m(_ _)m

本来は自分の発表を次回更新にしたかったのですが、ちょっと間延びし過ぎてしまったので、
先日、「ぺけの玩具箱。」管理人のぺけさんと対談することができたので、その時のお話を先にご紹介したいと思います。

banner_pekeomocha.png



レビューサイトって儲かりますか?

「ぺけの玩具箱。」は、2010年12月にオープンした
メカ・ヒーロー系のアクションフィギュアを主に取扱うフィギュアレビューサイトです。

私が勝手に思い描いていたよりも随分と新規参入のレビューサイトですが、
サイトデザインが凄くカッコいいので思わず、どこかの雑誌社がこっそり立ち上げたレビューサイトなのでは?
と、疑ってしまうような立派な佇まいをしております。

「やー、yuuさんですねー!アイコンと同じだったんで、すぐ気付きましたよ~!」
ヨドバシカメラで待合せ。現れた管理人のぺけさんは、細身の優男。
ぴょんぴょーんとした髪の毛が妙に印象に残っています。
でも、超合金ロボットの様なゴツい人を想像していたので、ちょっと期待を裏切られた感じw

お互いに特別なテーマがあるわけではないけれど、
好きな玩具・フィギュアをレビューする者同士で会話が合わないわけがないと、
ファミレスに入り、「とりあえず最近どうよ?」みたいなノリで対談開始。
それで、ちゃんと会話がどんどこ進んで行く。これだから同好の輩と会うのは楽しいです。

私が単刀直入に気になったのは、一日に2000以上もビューがあって、
アフェリエイト等の設置もしっかりしているので、「ぶっちゃけ儲かってるんですか?」という疑問。
開始5分で聴いちゃった( ̄▽ ̄)


青文字=ぺけ 赤文字?=yuu

「まず、ビューについてですが2000ビュー/一日はまず多いようでいて全然これでも少ないんですよ。
 上はデイリーで1万以上のアクセスがありますし。
 アフェリエイトは、クリックすればお金が振り込まれるというわけではなく、
 アフェリエイトを通じて、何かを買ってもらわなくてはいけないんです。
 ただ、自分がリンクを張ったアイテムが直接買われなくても、自分のリンクがきっかけになっていれば
 全く関係のないものでも最終的に購入してもらえれば、自分の評価になるものなので、予期せぬところで
 お小遣いがでたりもします。滅多にありませんけどね。で、ぶっちゃけいくらかというば…」

「えー!凄い!……けど…やっぱ少ない。」
「残念でしたw」
「じゃぁ、もうほとんどのレビューは自腹を切って更新されてるんですね。」
「そうなりますねー。あくまで好きじゃないと続けられないところはありますねー。
 でも、それはyuuさんも同じじゃないですか?」

「まぁ、そうですけど自分は交通費くらいしかかかってないですから。
 まず第一に、ぺけさんのようなサイトをやってみたいと思いながらも
 そんな小遣いと根性がないって諦めたクチですからね。私は。
 ぺけさんは本当にレビューするのがお好きなんですね!」

「う、うーん。」
「ちょ、そこ違うんですかwww」

ぺけさんがおっしゃるには、
個人的に好きなキャラクターとコレクションとしてレビューするキャラクターとが存在し、
感情移入によってレビューの内容に差が出てしまうということでした。
確かにそれは、私もイベントレポートなどを通じて共感できるものでした。
好きと嫌い、もとい、関心がある・関心がないって、白黒ハッキリしないラインがあって、
でも、記事を書くというアクションによってハッキリ線引きすることになってしまうんですよね。
後は、ご自身の感想や撮ったフィギュアのポーズによって、せっかく見に来てくださった方と
見解が合わずご意見頂くことがあるのだとか…。まぁこれも心当たりがないわけではないなぁ・・・。


レビューサイトのやりがいって?

「だいたいフィギュアレビュー管理人とオフ会をする時は、
 自分のサイトのビューと、評判と、お気に入りのトイ、カメラや撮影方法の話題がお約束なんですが、
 yuuさん的にはご自身のサイトをどう見てらっしゃるんですか?」

「いやぁ、こうして話し掛けてくださる時点でガレージランナーがどんなサイトかはご存知だと思うのですが、
 ここはとにかく更新した時にしか人が来ないですね(笑)だいたい、更新すると話題に応じて
 100~500人くらいいらっしゃるのではないでしょうか。クチコミからの訪問がほとんどではないでしょうか。
 少ないですけど、ある意味、本当に興味関心のある人が読んでくれるので、とても感謝しております。
 アフェリエイトとかは考えなくもないのですが、なんというか、記事の方向性が商品紹介に
 引っ張られてしまいそうで、今のところ導入予定はないですね。収益ゼロです。カメラのお話もします?」

「じゃぁ、カメラは最後の楽しみにとっておきましょう。そうですね。
 レビューサイトを続けてて私も色々と考えるのですが、確かに今のフィギュアレビューサイトって
 撮るものはだいたい同じ商品で、ポーズや構図は原作再現が多くなる傾向があるので、
 やはり数字(ビュー)のことが互いのサイトを語る時に話題になりやすいかもしれません。
 でも、それはなんだかもったいないなって思うんです。
 もう少し管理人の個性が伝わる方が面白いよなあって。」

「ぺけさんは、レビューしている玩具の原型師さんやプロデューサーさんと直接お話されたりするんですか?」
「いやいや、ないですよ!レビューサイト管理人同士集まるくらいがコミュニケーションですね。
 むしろ、yuuさんがなんでそんないろんな人と直接お話できるのか教えて欲しいくらいですよ。」

「あー、いやー…。今回誘って下さったのはぺけさんだし、そんな全然違いも何もないと思いますが…。
 ぺけさんもご存知だとは思いますが、ガレージキットディーラーさんはとってもフレンドリーな方が多いので、
 お互いに小さなきっかけを大切にしていれば、どんどん交流の輪が大きくなってちゃうんですよ。
 本当にそれくらいしか言えることがないですね。
 その点、ぺけさんの扱っている玩具は企業というフィルターがあるのでほんの少し製作者が
 遠い存在になってしまっているのかもしれませんね。でも、最近は企業としてもその距離感は埋めたいものと
 考えているハズなんでこれからチャンスがあるかもしれませんよー。」

「そうなるといいですねー。運営を長く続けていくためには、やっぱりまずレビューをすること自体が好きとか、
 見てくださる方とのコミュニケーションを楽しむなど、ビュー数以外の【やりがい】が必要になってくるんですよね。」

「私にとってのやりがいは、こうしてぺけさんと会ったりみたいなことかなぁ。一人で黙々とブログ続けられないですよ。
 面白い人に会って、記事を書いて、読んでもらって、また面白い人に会いに行く…。
 その積み重ねが楽しくて続けられてるブログですからね。」

「続ける理由が明確にあるのは羨ましいですね。フィギュアレビューサイトはフィギュアとカメラを買って
 ブログを更新する技術さえあれば誰でもできることなので、好きなキャラクターや玩具のブランドがあれば
 誰でもやってみようと始めるのは簡単ですが、継続させることが難しいです。」

「でも、カメラを扱うのって大変ですよね。携帯のカメラでだっていい写真は撮れますができれば一眼レフを買って
 レンズとっかえひっかえ、背景紙とっかえひっかえ、撮り終えてみて後から・・・アレェ?!ってwww
 それが楽しくもあり・・・でも、やっぱり大変ですよね。」

「ブツ撮りは経験と計算で撮るものだと思うので、撮影者の思考錯誤が如実に絵にでますよねw
 報道写真や旅行先での奇跡の一枚!みたいなのがなくって、ひたすらに撮影技術の探求というのでしょうか。
 やぁでも、その撮影への探求心がまたレビューサイトを続ける楽しみの重要なモチベーションじゃないですか?」

「確かに、言われてみればそういう修行みたいな面白さはあるかも・・・。
 でも、その結果みんな同じような写真と1行コメントのレビューサイトばかりで
 どこに違いがだせるのかなぁなんて私は思いますけど。」

「んー、原稿記事だけで更新できるフィギュアブログが在るなんて私には理解できないですけどねw」
「えっ( ゚д゚)ハッ!」

「そうそう、それでカメラは何を使ってますか?」
「ソニーα330でレンズがイベント様のズームと単焦点マクロと大開放レンズの3つですねー。」
「広角レンズはありませんか?遠近感を出すのに広角レンズはいいですよ!」


ゴニョゴニョゴニョゴニョぺけさんの熱い解説が続く!・・・のに、私がついていけなかったり(;´∀`)
ゴメンナサイ!!この記事を読むといいと思います!
私も負けじと自分の話しちゃうぞー!

こんな具合であっという間に4時間経過。終電が近くなったのでお別れとなりました。


対談を終えて

ガレージランナーは、フィギュアレビューサイトではありません。
管理人yuuの興味に従って、取材を行い、記事としてまとめ発表する場です。
今後、より柔軟に様々なメディアの取材や企画・イベントの告知などを行うことも視野に入れていますが、
まず第一に、私の興味・信条に従って記事を書くスタイルだけは貫いていこうと考えております。

そんな中で、正真正銘フィギュアレビューサイトを運営されていらっしゃる
ぺけさんのお話を直に聴くことはとても勉強になりました。
憧れのフィギュアレビューサイト。私にはできなかったフィギュアレビューサイト。

フィギュアレビューに限らず、情報を消費する人、情報を生産する人は数限りなく大勢います。
情報そのものがゴチソウで、私たちは情報を調理して食べることによって明日の活力を得ているのだと思います。
ぺけさんとも「もっと各レビューサイトの個性を明確にして共有しあえる場が欲しい」と言うお話で盛り上がりましたが、
どこよりも早い情報・まだ誰も知らない情報・考えたこともない情報など、もっともっと私たちは情報に向き合い
情報を楽しむことができるのではないかと思います。

「好き」に触れる方法は様々だと思います。
買うことしかり、参加することしかり、造ることしかり、書くことしかり、会うことしかりです。
私はこうして幸い、自分の「好き」に積極的に関わっていける環境やチャンスを手に入れましたが、
まだまだ世間には自分の好きが見つからない人、好きなものの楽しみ方がよくわからない人様々だと思います。

ぺけさんや私、そしてこの記事を読んで下さる皆様一人一人の活動がより一層充実して、
「好き」をもっともっと楽しめる世界になれば本当に素晴らしいなぁと思いました。


fg運営と意見交換会してきました!

はじめに

2月15日、fg運営チームから「会おうぇ!」のメールが来た!
12日のワンダーフェスティバルで出会った3日後のことであり、
ブログの原稿が上手くまとめられずアレコレと迷走しかけていた矢先の出来事だった。
『新fgについて色々とご意見を直接賜る機会を頂きたいと思った次第』という内容にて、
『ガレキが好きであること、ディーラー様方との交流があること、fgを愛して頂いているユーザーであること』
な、感じの人だろうということで私に声をかけて下さったそうだ。
自分がそんな風に評価されたということ含め、誠にありがた~いお誘いが来たのだ。

18日投稿のブログ記事にて「fg」についてあれこれ素知らぬ顔で書いたが、
その裏では着々と対談をする準備を進めていたというわけだ。なんだか腹黒いね。


fg運営と直接話ができるということで、私もここぞとばかりにガッツク。
リニューアルの仕様や今後の展望はもちろんのこと、
新体制に至る経緯や組織体制についても聴きたいし、
あわよくば私の要望も反映させてもらえる。
むしろ、運営がユーザーの生の声を望んでいるのだ。

と、いうことで今回は2月23日にグッ鉄カフェにて行われた、
fg運営チームとの『fg意見交換会』についてレポートしたい。
仕様の詳細説明ではなく、大きな話題のところで、
新fg運営ってどんな組織?新fg運営ってどんなサイトになる?のという部分について、
いつも通り、私の意見も存分に加味しつつ書いていきたいと思う。

尚、fgと同時にcgも存在しているわけですが、今回はfgにのみ話題を集約させて頂きます。何卒ご了承下さい。



株式会社クロメアって何者なんですか?

お互い本題の新fgについて話し合うべきところではあるが、
まず私としては(おそらく皆さんとしても)どうしても気になることとして、
(1)なんでfgの運営が変わったのか
(2)なんで株式会社クロメア(新運営)が引き継いだのか
(3)で、その株式会社クロメアってどういった集団なのか

を聴くことにした。外堀的な話題だけど、こういう機会でないと絶対に聴けないし、
まず経緯や運営組織そのものについて知っておかないと本丸(新fg)についても
ちゃんと理解できないと思ったからだ。

古参のfgユーザーは既知のことだと思うが、fgはそもそも
株式会社エンタースフィアが立ち上げたフィギュアコミュニティサイトである。
株式会社エンタースフィアは、任天堂に勤め情報開発本部にてゲームの企画に携わっていた
岡本基氏が、同社を退職し2008年に立ち上げたソーシャルゲームの企画・制作・運営会社である。
(正確にはもっと広い事業領域が想定できるが「ぶっちゃけ、ソーシャルゲーム関連でしょ?」
 と、言ってしまってOKな業務実績であろう)

2008年5月の(株)エンタースフィア創業とほぼ同時期にfgが産声をあげる。
なぜゲームではなく、SNSを創業第一弾コンテンツとしたのかはよくわからないが、
とにかくfgは旧運営の思惑通り、
『フィギュアや模型、ドール、ブロックトイ、鉄道模型、ぬいぐるみなど、
 立体物の製作・撮影・閲覧をみんなで楽しむコミュニティ』

として、着実に会員数を伸ばす。
また、ソーシャルネットゲームにも進出し、収益体制を確立していく。
fgでも広告枠の拡大や自社ゲームブランドの宣伝(事業領域があまりに異なり、ユーザーに
歓迎されるものではなかったが)、パイオニア「フローティングビジョン」との
コラボレーション企画、fgスーパーテクニック(これって完結できたの?)など、様々な企画・運営を進めていく。
しかし、徐々にfgは精彩を欠くようになる。――会員数が増加し続けているにも関わらずだ。
私の推測混じりではあるが、広告収入しか当ての無いfgに比べて、課金システムが確立されている
ソーシャルゲーム事業での業務に手一杯になっていったからだろう。

開設から約3年。
2011年上半期には、ユーザーもfgの放置感にウンザリしていた。
私もその一人だった。


そして、ついに2011年吉日。
双方前職時代から飲み仲間だった、旧代表岡本氏と現代表八十八氏が
「fg・・・捨てようかと思うんだ」
「それを捨てるなんてとんでもない!」

という会話を経て、fg運営の引継ぎ事案が浮上。
仕事を辞めてフラフラしていた(?)八十八氏が会話の流れのまま
fgの一切を引継ぎ、自らfgを運営する運びとなった。

まぁ、八十八氏本人から今日に至る一連の流れを聴いた私としては
「なんだよ、居酒屋でそんな大事な話決めてんじゃねぇよ」と思いつつ、
「本当に大事なことは居酒屋で決定されるのが日本のビジネス!!」と、
昔、私に熱く語っていた恩師(大学教授)の顔が浮かんだ・・・。

とにかく、八十八氏によってfgを運営するために株式会社クロメアは立ち上げられ、
2011年10月正式にfgは(株)エンタースフィアから(株)クロメアへ業務移管された。


余談だが、八十八氏がどういった経歴の持ち主かはひと通り確認させて頂いたが、
ご本人が現在情報を公開していないので、ガレージランナーとしてもそれに従う。
岡本氏の飲み仲間的な範囲の仕事に居た人で概ね察して欲しい。
とりあえず、私の人物評価としては「成るべくしてfgの新運営に就任する資格のある人」。
私自身が齢26足らずなので評価眼そのものがまぁ及び腰な訳なのだが・・・
こんな私で良ければ信用して欲しい。

さらに余談だが、自社説明サイトを開設するのは割りと企業活動として
優先行動なのではと私は思うが、株式会社クロメアは、今日に至っても
自社説明サイトを開設することすることなく、プログラムの構造やサーバーの仕様など
「fgの現状」を確認・調整することに注力している。
こうして実際にお話をする今の今まで私にとって本当に怪しい集団であった。
他のユーザーに至っては今この瞬間もモヤモヤっとしているのではないだろうか。
「運営に関する信用は、あくまで運営で!」と、いうことだそうなので
今回のリニューアルが成功し、運営とユーザーの間に良い信頼関係が生まれることに期待したい。



fgは一体これからどうなるの?

現状として

プログラムの見直しと修正を続ける中で、
「サイトそのものをそっくり造り直した方が安全である」という決断が下され、
2011年12月17日に、「サーバー移管に伴うサイトリニューアル」(fg/cgの改善につきまして
が、発表されることとなった。
その決断時期が的確だったか否かは、皆の評価に委ねる。
私はプログラマーの類ではないのでわからなかったが、全部作り直すしかないと決断するのは
やはり勇気のいることだったのだろう 。

新運営から発表、今日に至るまで、
既にサーバーから溢れかけていた登録会員数はさらに1万人以上増加し、
ユーザーアクセス数も比例して増加。サーバーはその許容量を遥かにオーバーした。
また、セキュリティの脆弱性についても明白にせざるを得ない状況となる。
(この対談は2月23日の夜7時から9時まで行われた。
 【重要なお知らせ】サイトへの不正アクセスについてが、
 fg運営よりまとめられ発表されるおよそ30分前の出来事)

より快適に、より堅牢に、より細かな改善を行う為の新サーバー・新サイトへの移管であるが、
それまでの準備期間の3ヶ月間が最悪に苦しい状況となってしまった。


厳しく言えば、移行中だから準備中だからとしても、サイト運営を担う責任者として
どんな時期でも問題が起こってはならない。しかし、問題は各処に発生してしまった。
運営側としても悔しいところではあるが、それはもうサイトリニューアルとその後の運営によって
名誉を挽回して頂くほかないのだろう。


新サイトとして

様々な波乱を含みつつも、fgは新fgとして3月17日にリニューアルされる。
大まかには、「より快適に、より堅牢に、より細やかに」だ。
八十八氏の新仕様説明を受けて、そのように感じた。

細かい仕様変更については、運営チームが現在公開している
「fg/cgのリニューアルにつきまして」をそれぞれ確認して頂いた方が的確だと思うが、
これまでのfgユーザーが迷わない様に現状のデザイン構成を周到しつつも、
ボタン等を多機能化させ、より写真が映えるシンプルかつSNSとしてのボリュームも感じられる
構成に刷新するようだ。

評価点☆については、また身内の中でも「ややこしくなった」という意見が多かったが、
ツイッターの#fgtweetやフェイスブックのいいね!ボタンといった他SNSとは異なる
あくまでfg内で共有する統一評価基準(言い過ぎか?)として導入したいということだ。

そして、fgそのものの収益構造の健全化と、☆運用動向のモニタリングが済み次第、
より「評価=価値」としての意味付けを成す様に、評価点☆を導いていきたいという腹積もりの様だ。
具体的な話は「まだ、本当にそんなことできるのかなぁ~?」という感じもあったので割愛したいが、
「☆は、気軽に投じれるものでありつつも、fgにおいて今まで以上に存在感のあるものにしたい。」
というお話だった。


皆が気になる課金制度導入によるサービスの差別化については、
まず、無課金でも普通に使って頂けることが前提となっていたので一先ず安心した。

特に原型師・モデラー等、造る人が存在してこそのfgなので、
造り手としてのfgユーザーについては心配無用だと思う。
代わって、☆を投じたり、ファンコミュニティを開設したり等、
主に鑑賞と交流を目的とした、fgユーザーについては、その使用頻度において
有料化させた方がよりfgを活用しやすい環境になるという具合だろう。
ROM専(「見る専」「読む専」 )のfgユーザーなら無料のままでも良いだろうが、
そこから一歩踏み出して何か「参加したくなる仕掛け」をfgの【SNSな場】として
提供して行きたいという意気込みだった。

まぁ、「課金はなくてもいいし、してればちょっと嬉しい。」
その辺りを狙っていくことになるだろう。


主観ではあるが、ソーシャルゲームは特定ユーザーの競争心を煽るシステム作りで
大きく収益構造を構築していくが、SNSは無課金ユーザーと課金ユーザーをバランス良く組み、
共栄させることで全体会員数を拡大させ、収益構造を強化していく必要がある。
まず双方のユーザーに不満を抱かせないことに尽力しなければならないのは、
誰もが感じていることなのではないだろうか。
あまり課金による差別化については神経質にならなくて良いだろう。

私としては、とりあえず課金して「山川群青育成計画」コミュニティを立ち上げ、
お騒がせ広報山川クンにいつでも笑顔で飛び蹴りを食らわせられる環境を整えようかな~と、
勝手に妄想している(*´∀`*)


新しい表現の場として

fgはあくまでウェブサイトであるが、グッ鉄カフェにて展示されている
「fgショーケース」などウェブサイトを起点にしつつも、ウェブサイトに留まらない活動についても
新fg運営は意欲的だった。

そもそも「fgショーケース」は、当日版権システムと同様に特定の版元に
展示許可の審査を受けて展示されている。言うなれば、当日版権システムの外部持ち出しである。
展示のみという制約はありつつも、それはもはや当日にのみ効力を持っていた
既存のアマチュア版権システムのそれではなく、
新しいこれからのアマチュア版権制度の在り方の模索と実践の場となっているのだ。

ワンダーフェスティバルによって、当日に限り誰もが公認されたメーカーとして活動できる場を
私たちは得たわけだが、

→<訂正2011年3月7日>ワンダーフェスティバルによって、当日に限り版元の厚意において
ワンフェス会場内でのガレージキットの展示・販売を行う機会を得たわけだが、
ついに造形作家として作品を披露できる場を、秋葉原のセンターにて
得られたというのはfg運営チームがあげた大きな成果だろう。

fgが強い法人となり、版元とユーザーの仲介役としても機能し、ウェブサイトに留まらない
新しい表現の場を開拓していく存在となるのならば、私はとても嬉しい。



まとめ

ツイッターを眺めていると多くのフォロワーが「fg大丈夫か?」と心配している。
恐らく匿名掲示板ではもっと辛辣にfgに対する疑念や非難が掲示されているのだろう。
私自身、まだ不安なことは多い。

ただそれでも、新運営の元、閉鎖寸前だった2011年を乗り越えてfgは今も存在している。
リニューアルの3月17日を経て、本当に「刷新」が成し遂げられるかも成ってみないとわからない。
しかし、「より良くしよう」と、ベクトルがしっかりと前を向いていることを私は評価している。

「余計なことはせずただアクセスが早くさえなればそれでいい」なんていう意見はあまりにも虚しい。
創造し改造し愛着する、造形物の愛好家が言うような意見ではない。いかがだろうか?

私にとってはワンダーフェスティバルが在って、fgにイベントレポートを投稿し、
皆様からの暖かいコメントを得ることができたからこそ、今日の充実した毎日がある。
そんな、自分の原点であるfgなので応援しないわけにはいかないのだ。


SNSというのは、「成功」の定義が難しい。
登録会員数が多いから成功なのだろうか?
運営の懐にお金がたくさん入ることが成功なのだろうか?
会員にとって快適な環境でさえあれば、未来永劫存続できるものなのだろうか?

大きく繁栄したかと思えばあっという間に没落していくSNSも多い。
複雑に絡み合うサイト同士のポジションによって、日々存在価値が変化する。
そんな荒波の中で、fgという造形物愛好家が乗り込む一船が、
これからどんな航海をするのか私は楽しみである。

私も、おそらくこのブログを読んで下さった皆さんもfgの乗組員である。
まずは3月17日。新運営チームとワクワクする旅を一緒にしよう。




--------ここまでステマ--------

なんてね。

そんな風に思われるのかなぁとも思いつつ、
私は彼らをとことん応援しようと決めた。

ワンダーフェスティバル2012[冬]に行ってきました!

2012年2月12日、幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2012Winter」の参加レポートです。
「フィギュア・ガレージキットの祭典はやっぱりWFなんだよ!」ということで、活気に満ち満ちたイベントとなりました。


はじめに

今回、ご縁あってディーラー参加することができました。
参加者目線からは一歩遠くなってしまった感もありますが、
おかげでディーラー参加でしか体験できない貴重な場面にいくつか遭遇することができ、
このブログを続けて良かったなぁと改めて思う一日となりました。

写真の方は、あらかたまとめてすでにコチラに投稿しております。
無編集なのでお見苦しい点多々ありますが、まず一度ご覧いただければ幸いです。
今回、比較的多くのディーラー卓を撮影することができましたが、もちろん撮り損ねたものも多く、
途中でストロボも本体も、予備含め電池がなくなるなど失敗も非常に多かったです。悔しい!
何より、撮ることばかりに忙しく、しっかり皆様の作品を見ることができなかったのが一番残念でした。
写真に関してはこれから自分の感想にあわせてピックアップし、そこではちょっとキレイに加工したいと思います。
それほど劇的に変わるものでもないのですが、編集前と編集後と比べて見てみるのも面白いかもしれません。

買い物の方は、着の身着のままといった感じでしたが、自分としては満足いく買い物ができました。
3万円くらい使ったと思います。皆さんは今回の祭にいくらくらい注ぎ込みましたか?

blog13_DSC01974.jpg

Blog01_DSC01860.jpg
前日搬入の様子。まだ人はまばらだが、集荷場のダンボールの多さに圧倒される。まさにマーケット!

さて、書いてなんぼのガレージランナーですので、
自分なりのイベントレポート、そして、それぞれの所感を書いていこうと思います。
知り合いのディーラーさんから、「もっと敵を作るくらい自分の意見だしていこうぜ!」と、
はっぱをかけられましたので、この記事を読んでくださる皆さんの度量を信じて
忌憚なく自分が捉えているワンダーフェスティバルについて書かせて頂きたいと思います。

まず、書くにあたり、いくつかテーマを分けて書いていこうと思います。

版権/世代/技術/WSC/fg

他に「あー、書くの忘れとったー!!」というテーマがあればどんどん追記していきたいと思いますが、
まずは、この5つが自分の中でアンテナが立ったテーマでしたので取り上げて行きたいと思います。
私も、書くことによってモヤモヤした感想をひとつひとつ整理していく状況です。
わかりにくい書き方をしてしまうかもしれませんが、どうぞ一緒に今回のWFを振り返っていきましょう。



版権

超直球に自分の感想を述べると、今回のWFは目立ったものがなかった。

いきなりテンションを下げるようなことを言って申し訳ない。
具体的な作品名を列挙すると、思案がまとまらないまま2月13日を丸一日潰してしまったので、
情けなくも省略させて頂きたいのだが、今回は特別一つのブームが見えてくるわけでもなく、
ここ10年くらいの間に起こったブームの愛好者が、それぞれ自分の好きなガレージキットを展開し、
また、新しもの好きは自分の作品を通じてイチオシキャラクターにブームを巻き起こさんと奮闘する様子。

いい意味で捉えれば、「本当に自分たちが好きなものを作品にしたWF」であり、
割り切った様な言い方をすれば「目立ったものがなかったWF」なのである。


そして、恐らく昨年の様な魔法少女まどか☆マギカがズラリと並ぶWFに対しては、
「エポックメイキングな作品を一丸となって盛り上げていくWF」と表向きには評価し、
「流行に流されて染まって、自分の本当に好きなものが見えていないWFだ」とも、評価するのだろう。

物事を悪く捉えるのがどちらかというと生来の自分の考え方なのだが、
できることならば次に活かせる様な希望のみえる形で記したいものである。
それゆえに、ネガティブな第一印象を持ったとき程なるべく考えてから書くようにしている。
少し話題が逸れた。

ところで、たとえフィギュア・ガレージキットの祭典とひとくくりにしても
これだけ多くの作品が登場すると、同好のよしみを見つけるのも一苦労なのではないかと思う。
ひとえにオタクと言っても、あまりにも好きなものが細分化されてしまいまとまりがない時代である。
それは版権という側面とも、WFというイベントを何のイベントと捉えているかという側面でも言える。
「オタクはゼネラリストではなくスペシャリストな存在だ」…という言葉をどこかで耳にしたことがあって
その通りだとは思うが、スペシャリスト故にどうしても孤高な生き方を選択せざるを得ない。
しかし、そんなオタク同士が集っているからこそWFというイベントが成立するわけで………
ん?訳が分からなくなってきた。

私たちは一枚岩の様で、まとまりもない。
WF会場にて、ある種の「もろさ」を私は感じた。

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GSプロジェクト プリンセスオブザクリスタル(輪るピングドラム) 原型製作:ひよこ

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空想科学温泉 イワン・カレリン(TIGER&BUNNY) 原型製作:ゲイトリバー

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一葉亭 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)原型製作:IG(あおしんごう)

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しろモアイの天ぷら 美樹さやか 魔法少女Ver.(魔法少女まどか☆マギカ) 原型製作:jun

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スワンボートのスーザ 藤和エリオ(電波女と青春男) 原型製作:ゆま

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JAMMING OFF ジンオウ装備の女の子(モンスターハンターポータブル3rd) 原型製作:翔馬

世代

どうしてもピックアップしたい話題の一つに、世代という見方がある。
もちろん例外はいくらでもあることは私自身重々承知なのだが…
30代、魔法少女リリカルなのはによる新作が目立った。
20代、初音ミクとそのファミリーそして、東方Projectなど同人的色合いが強い作品が目立った。
先程の版権と世代というテーマを絡めると、まずざっくりこんな印象があった。

もちろん、例外はいくらでもあるのは重々承知しているのが、
今回のWFでは、私としては特別一つのブームが見えてこない分、
各世代が自分達のホームグランドで新作を造るという展開が比較的多かった様に思う。
その上で、テレビを中心とした中央集権的(?)同人文化を繁栄させる世代と、
インターネットを中心とした分権組織的(?)同人文化を繁栄させる世代と、
交差しながらも確実に文化が移ろう様を感じた。

ディーラーの参加の仕方としても、
30代以上の方が「ガレージキットを頒布する・販売する」というアプローチで参加しているのに対し、
20代以下の方では「自分が造った作品をお披露目する」というアプローチで参加している様に感じた。
それは、イベントに対して支払えるコストに差があるからなのだろうか。
リスクの冒し方に世代的な価値観の違いがあるのだろうか。

ある20代のディーラーさんが言うには、
「とにかく造ることが好きだから、自分のためにまず造る。せっかく造ったのだから、できれば直に見てもらいたい。
 だから、卓代を払ってでもワンフェスには参加する。でも、売れるかどうかもわからないから、
 極力販売は避けたい…。複製すればするほど危険を犯すことになるので、もう見てもらえるだけで自分は満足。
 それくらいには割り切っておかないと、この趣味を長く続けられないんだよ。」
ある30代ディーラーさんがが言うには、
「商業原型もいいんだけどねぇ、ここぞって言うところで自分のこだわりたいところに監修が入っちゃうんだよねぇ。
 その点、イベントはいいよね。自分のワガママを貫いて作品が発表できるし、それで儲かるんだから。
 まぁ博打みたいになっちゃうから全部イベント原型で食うってわけにもいかないんだけどねー!」
ある40代のディーラーさんが言うには、
「yuuくん、ガレージキットって言うのは売れた儲けたじゃぁ~~~ないんだよ。
 好きなキャラクターをみんなで分け合う場で、みんなで好きな様に組み上げていくからこそ楽しいんだ。
 だからディーラーも一般もなく、みんなが仲間で、一緒にイベントを盛り上げなくっちゃいけないんだよ。
 ん?今回?うん、お昼には全部完売できたよ。いつもより少しゆっくりだったかなー。」
(これがキャリアの余裕か・・・・っ)

何百といるディーラーからたった3名、印象深く残っているコメントを抜粋したので
相当な偏りはあるが、自分の中では各世代のWFに対する考え方がそれぞれ
良くまとまっているんじゃないかと思う。

ワンフェスが誕生し、成長し、今また原点に戻る… 
そんな様子が、世代ごとの参加姿勢によって見えてくるのではないだろうか。

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桜前線 フェイト・テスタロッサ(魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st)原型制作:間崎祐介 ※カラーレジン

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Yellow+GLEMO 妹紅×輝夜(東方Project) 原型製作:uta

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Yellow+GLEMO 妹紅×輝夜(東方Project) 原型製作:もえのり

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ちくたくらびっと 初音ミク ホワイトドレス(初音ミク -Project DIVA-)原型製作:ちくたくらびっと ※カラーレジン&クリアカラーレジン 

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Windflower 初音ミク~クラシックミク~(ボーカロイドシリーズ) 原型製作:ちかい

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シェリフ堂 亞北ネルスイムウェア(亞北ネル) 原型製作:シェリフ堂

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Seiren蒸留所 シノ(ササマシン氏オリジナルイラスト) 原型製作:ぱっとん

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景美仙姬巖 劉備(恋姫無双) 原型細作:秦仲輝
台湾からわざわざ来日してディーラー参加!その覚悟に見合う素晴らしい作品です。
グッスマさんも上海でkinkingさんを迎え入れましたしね。
これからは生産だけでなく原型製作も国際競争の波に揉まれることでしょう。


技術

こちらも特別目新しいものはなかった。
カラーレジンにしろ、可動フィギュアにしろ、3Dモデリングにしろ、もうあって当たり前になった。
強いて特筆しなければならないことは、カラーレジン成形も3Dモデリング出力も、
飾られている作品の前ではなんら見分けがつかないと言うことだろう。

カラーレジンは、多色故に原価が高騰するリスクを持ちつつも、購入希望者の間口を広げる魅力がある。
可動フィギュアは、関節パーツの導入によりフィギュアに静から動への息吹を与えてくれる。
3Dモデリングは、制作効率の向上やデジタルコンテンツへの転用等、革新的な可能性を与えてくれる。
しかし、改めて経済性を抜きに作品の美しさのみを考えると、素材や道具が異なっても、
行き着く「美」の様式そのものは、こと美少女フィギュアというジャンルの中では変わらないと感じた。

作品の善し悪しにプラス差別化した何かを与えたいと思うならば、
改めて新素材・新技術の研究を研鑽するのも良いが、
まずは自分の造りたい方法でじっくり腰を据えて造り続けることが大切だろう。
そして、各素材・道具共にアピールポイントがそれぞれに開拓・確立されてきたので、
もしこれから先、「人とは違う新しいこと」を実戦しようと思うならば、
より厳しい競争の中で自分の作品をプロデュースしていかなければならないだろう。
「インターネットの普及によって、将棋を鍛えるための高速道路が敷かれた」とかいう話を
羽生さんが言って云々…の話を、浅井真紀氏からWFカフェで聴いたのをなんとなく今も覚えているが、
ガレージキットの製作技法においても、もうあと一歩というところでそんな高速道路を疾走するような
洗練されかつ多様で豊かな作品に囲まれるという体験できるのではないだろうか。

今回はまだ充電期間だと思うが、もう間もなくといった気がして次回がまた楽しみである。

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the poppy puppet ユー子(Aチャンネル) 原型製作:おくむら ※カラーレジン


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りゅんりゅん亭 ベリオ装備 ※ホワイトレジンキット(モンスターハンター) 原型製作:遠那かんし

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りゅんりゅん亭にて、カラーレジンキット顔塗装代行/実演の企画を実施!かんしさんの作業にみんな惚れ惚れ。
だが、後ろで一生懸命バリ取りをしていたスタッフの背中もボクは忘れないよ…! ※許可を頂き撮影。
卓に釘付けで大判振る舞いのパフォーマンでした。ガレージキットを組める人と組めない人との間にある溝は深いのでしょうか…?
もっともっとガレージキットを組みたいと思ってくれる人が増えるといいなー。


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いんてぐにゃる にゃるるonMMS(オリジナル+MMS) デザイン:A/ZU 原型製作:takamura ※可動

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バジルの造形魂+Y氏 Pawretta(オリジナル) 原型製作:YAMA ※3Dモデリング・カラーレジン・可動

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工作部屋 テディドラム(輪るピングドラム) 現掲載作:むーすけ ※可動

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しろモアイの天ぷら 赤座あかり(ゆるゆり) 原型製作:かるな ※クリアーレジン
クリアーレジンでなんだか「存在感の薄い」あっかりーん


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グリズリーパンダ エーリカ・ハルトマン(ストライクウィッチーズ) 原型製作:グリズリーパンダ ※3Dモデリング
信じられないけど、これ3Dモデリングなんだよな…。左右対称が簡単にできるのが強みの
3Dモデリングで可愛くウィンクしちゃってるんだぜ。すごすぎるよ…。



WSC

WSCのことを、自分は当然の様にガレージキットの新人賞だと思い込んでいた。
だから、月桜さんがWSCになったのを知って、
「おぉ~、月桜さんまだ本当に若いし、化物語の個性的なところ選んでるし、ザ・WSC!だな。」と、思い、
takezyさんの受賞を知って、
「え?!takezyさんがWSC?!でもtakezyさんおじs・・・あぁ、でもガレキ歴だと新人なのかー。」と、思い、
めぬさんの受賞を知って、
「いや、めぬさんは新人じゃないじゃん。」と、思った。

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前日搬入時に撮影。ショーケースに作品を納める月桜さん(左)とあさのまさひこ氏(右)
※月桜さんからの許可を頂き掲載しております。あさのさんは…まぁ、いいかなって…。


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WSCになったと実感できる最高の瞬間を撮ることができたと思います。おめでとうございます!

「参加アーティストが自身の将来を見据えた際、複数の選択肢のなかから
 それを選ぶことができるような環境の作成に協力していく」こと

http://www.wondershowcase.com/top_03.htm
が、WSCの活動目的なんだそうだ。

あさのまさひこ氏によるコメントの抜粋。
月桜さんへのコメント
―月桜はいまようやく造形家としてのスタートラインに立ったばかりとも言え、
真の評価が問われるのは化物語エンディングシリーズを完結させたそのあとになるだろう。


takezyさんへのコメント
-takezyの存在を超大ざっぱにまとめるならば、「○○顔が流行らぬいまの時代に、
“takezy顔”を武器にして急速に成り上がってきた新星」


めぬさんへのコメント
―つまり、めぬに関しては「フィギュア造形をもっと精進しこの先飛躍してほしい」というような
(まともな)願望は一切ない。この偏った性癖をひとりでも多くの人が正しく理解し、
めぬに対し「……うわっ、バカですね~!」と声かけをしてくれればそれでよい



と、いうところで選ばれた3人なのだそうだ…。

WSCとは何かについて、自分もWFに通ってこれで5回目だし、
ビールを飲みながら自分の話を幸せそうに聴いてくれる仲良しのtakezyさんが念願叶ったWSCになったし、
なんとなく今回のWFでは「WSCについて考えたい!」と、強く思っていた。

あるディーラーさんが、
「WSCってのは、ちゃんとした選考基準の明記がない。だから、受賞するための対策もない。
 WF実行委員会のなんか適当なWSCっぽいっていう感覚によって決まってしまうんだよね…。

 …だが、それがいい!」

花の慶次みたいな語り草でWSCを語ってくれた。

ぶっちゃけ、その通りなんだろうなと思いながらも、
やはりどことなく「将来性」「作家性」「流行」「我道」
そんなキーワードが存在するのではないだろうか。

WSC受賞をプロ(商業原型師)に転職する機会としたディーラーや、
これからも年二回必ず新作をもって参加していこうと己の励みにしたディーラー、
いつも通りに好きにやれるようにやっていこうと自分の歩幅を捉えたディーラー、
中には、行くとこ行ったしここで辞めよう!と、誓ったディーラーも?…いるのではないだろうか
何かしら人生の中でこれから先どのようにガレージキットと付き合っていくかを考える「チャンス」を、
WSCは受賞者に与えているものだと思う。

また、私たちもWSCを見ることで、これからの若い原型師の活躍にワクワクしたり、
ガレージキットはこういうものだという固定観念を壊してくれる衝撃に痺れてみたり、
時代の流れを感じたり、時代に流されない芯の強い生き方に感動したりするのではないだろか。
逆に、この人がWSCにならないのはオカシイ?!選考委員の節穴さには絶望するわっ!!
そんな人もいるかもしれない。

WSCは、ディーラーの人生を動かす契機になっているし、私たちの感性に強く訴えかけてくれる。
WSCはワンダーフェスティバルという拡大し続ける湖に投じられた一石の小石なのだ。
WSCという石が広げる波紋によって、フィギュア好き達はディーラーも一般参加もみんなそれぞれ
自分の立ち位置を認識するのだろう。

なので、WFに参加するのならば、WSCについてはぜひ興味を持って見て欲しい。
熱意をもってその作品の作家のいいところ、楽しみなところ、どんな将来が待っているのかを
大いに想像して考えて欲しい。
私たちが直接選考できるわけではないが、「これWSCっぽい」感というのが確かにあって、
その「っぽい」感が何かを一生懸命考えてみることがガレージキットを造るときに、
ガレージキットを組むときに、そしてガレージキットを見るときに必ず自分の楽しさに跳ね返ってくると思うのだ。

 ★ ★ ★

月桜さんは、今回ワンダーショーケース用にブラッシュアップさせたということだが、
本当に初めて会場で見たときよりもさらに、大胆なディフォルメの難しさの中にあっても、骨格のラインや
体のメリハリを表現されていて、各段に技が洗練されていたことに驚いた。
まさに、「階段をイマ駆け上がってる感」が見ていてとても気持ちがいい。

受賞コメントにもまだ不安さや戸惑いがある様だけれど、
好きだと思ったイラストをとにかく立体物にしてみることの喜びや、技術を磨くという困難さと面白さに
これからも素直で居て欲しいし、そういう前向きさをみんなが良く応援して欲しいと思う。
でも、気を抜くと、いや、全力投球していてさえも、あっという間に追い抜かれていくのが
クリエイターという世界の常だから、どうか本当にまだまだ慢心しないで欲しいとも思う。
いやらしいけど、月桜さんの他にも才能溢れる若い原型師さんはいくらでもいる。

「やったね!おめでとうございます!」という喜びの気持ちと同じくらい、
どうかチャンスがきっかけで足元を救われないように…。と、心配してしまったり…。
でも、きっとそれは代アニで日々揉まれてる月桜さんが一番わかっていることだと思う。

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takezyさんは、
takezyさんの人柄そのものを知っているので、受賞と聴いてもう本当に本当に嬉しかった。
takezy顔と書かれているけれど、takezyさんが造るやーらかーい表情のキャラクターは、
笑っている時のtakezyさん自身の顔にそっくりだと私は内心思っていたりする。
(いや、顔・・・は言い過ぎか。でもや~らか~いオーラがそっくり。これ本当よ。)
特にこの初音ミクロリータスタイルは「ロリミク展示会」(2011年WF冬)という、
アレンジ大歓迎のみんなのガレージキット作例展示会を行なったりなど、
ミクそのものとしても、たけじミクが生み出してくれた素敵な企画に対しても、好感を持っていたので
人に幸せを与える作品は、やっぱり作品そのものも幸せになれるんだなぁ~と、思った。
情けは人のためならずと言うのでしょうか。
takezyさんの人なつっこさが、これからも作品ににじみ出て、多くの人を幸せにして、
takezyさんの飲むビールもますますそれで美味しくなればいいなぁと切に願う。

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月桜さんもtakezyさんも、塗装バリエーションを持って展示にあたっているのが興味深かったです。
改めてガレージキットは、一つの作品ではあるが塗装方法に関しては正解がないもの。
みんなで好きに塗って楽しんで良いものなのだということをプレゼンテーションできたのではないでしょうか?



めぬさんは、
もうめぬさんは、初めて作品を見たときから(初めてみた作品が「みのりの」だった)
熟練されたキャリアと独自の世界観を完成させてらっしゃったので、ハッキリ言って
WSCに選ばれる様な人だとは思いもしなかった。新人賞だと思っていたから。
しかし、商業原型がますます元気になっていく一方の昨今の中で、
改めて自分の世界観を、表現したいものをちゃんと持っている作家さんは少ないし、
まして「フィギュアとはこういうものに決まってるでしょ!」というくらいに商業原型的な
フィギュアしか目にせず育ってしまった若い原型師さんならな、
なおのこと「自分が造りたい姿で造れば良いのだ」という志向を持って
作品に臨めている人は少ないのかもしれない。

世代の項目でも書いた様に、フィギュアの世界においても初音ミクや東方Projectに代表されるような
同人的土壌で育まれる作品が増えているし、また、絵師とのコラボレーション作品など、
「好き」に対する間口も途方もない広がりを見せている。
そういった趣味・趣向の広がりの中で、「自分の好きを大切にしたい」という想いが成長し、
またその気持ちが尊重される時代となった。
誰もが作家で、誰もが作曲家で、誰もが画家で、誰もが原型師でいい時代なのだ。
インターネットもSNSの登場でより一層、自己表現を発表できる環境が整った。
(私もこうしてブログで好き放題書けている!)

だからこそ、改めてめぬさんのような自分で創作し、自分で構成し、自分でプロデュースする
「造形作家」の存在は若い人にとって刺激的なのではと思う。
我が道を貫いているようでいて、今、若いオタク達が一番関心のある創作スタイルを
めぬさんはもう6年近くも貫いているのだからクールだ。

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グラビア立ちから自然体へとフィギュアのポーズも多様化しているが、ヴィネットが持つ空間性・物語性にも改めて注目したい。


もう、相当生意気に上から目線で書いてしまったけれど、
皆の目にはそれぞれの作品・作家がどのように映っただろうか?
ぜひ改めて考えて見て欲しい。


fg

少しWFとは離れてしまうが、いつもWFの出品予定作品のチェックや模型クラスタとの交流に利用している
フィギュアコミュニティサイトfgというSNSがある。このブログをわざわざ読みに来る人は知ってることだと思うけど。

今回、新スタッフによるfgリニューアルの広報と、只今企画進行中のfgショーケースの展示品受付をかねて、
ワンダーフェスティバルに3D-GAN卓でブースを構えていた。
最近の「重い。ページが開かない。投稿できない。コメントできない。どうなってんの!?!!」と、いう
不満噴出の中での出展で、ホント命懸けだななんてヒトゴトに思っていたのだが、
敢えてこの厳しい状況化で顔を出して来たというところに自分は好感が持てた。
とりあえずご挨拶。にやけたカメラ小僧アイコンが目印のmy名刺とスタッフ皆さんの名刺を交換した。

具体的に、「じゃぁこれからfgはどうなっていくんだ?」というのはわからなかったが、
とりあえずまずは告知の通りにリニューアル。次に対話。そして、さらなるブラッシュアップ。
という内容だったので、ひとまず今しばらくは新スタッフの手綱捌きに身を委ねてみようと思う。
何かが変わるごとに新しい不満がでてくるのは、もう何というか避けられないことなので、
いっそ一度やりたいところまではしっかりやり抜いて欲しいというのが自分の考えだ。

前の運営と比べて、新運営はあくまでfgでゴハンを食ってく意気込みだったので
有料会員精度の導入や広告誘致など、前回以上にどこかしらビジネス的なコンテンツも運んでくることだろう。
様々なステークホルダーに囲まれた上で(睨まれた上で?)、今以上に良いコミュニティを造って頂きたいものだ。

自分にとって、WFが「ハレ」であればfgは「ケ」である。ハレとケ。祭と日常。
WFを楽しむためにもfgが自分にはとても大切な場所なのでピックアップさせて頂いた。


まとめ

2012年冬のWFレポいかがだったでしょうか。
目立つものがないとか、目新しいものがないとか、随分ヒドいことも書いてしまいましたが、
「スタンダードなWF」がしっかりあるからこそ、また次の変革に備えることができるのでしょう。
黎明期から美少女フィギュアの誕生、食玩バブル、企業の台頭、と(凄い今、適当にまとめましたが)
変化していくガレージキット・フィギュア文化の中で、これからさらにまた新しい変革の時期が
訪れるのではないかと思います。それも割と短い将来のことの様に思えます。

新しいユニークなキャラクターの登場によるものか、
既に登場しているキャラクターがもたらした影響の先にあるものか、
新しい製作技術がもたらすものか、一人の天才原型師がもたらすものか、
広がり続け、高度に洗練され続ける情報ネットワークがもたらすものか、
水面下ギリギリのところであらゆる「可能性」がマグマの様に煮えたぎりいつ吹き出すかわからない…。
そんなエネルギーを貯めに貯めている「ワンダーフェスティバル2012Winter」だったのではないかと思います。

ディーラーそれぞれの熱い想いが交差するワンダーフェスティバル。
やっぱりダントツで面白いです。

フィギュア原型師のための初めての3Dモデリング講座(最終講)に行ってきました!

12月23日、「フィギュア原型師のための初めてのモデリング講座」の最終回を取材させて頂きました。
先日取材取材させて頂いたレポートは、昨今の3DCGモデリング熱も相まって多くの反響を頂けました。
読んで下さった方、応援して下さった方、そして取材にご協力して下さった生徒・先生・事務局皆様、
本当にありがとうございます。

さて、最終回の講義は秋葉原と御徒町の間にある2k540の3D-GAN事務所にて開講されました。
内容は、3Dプリンターや3Dスキャナーの紹介と、出力時の注意点について解説など。
ただし、実際に機材を見て、出力サンプルを見ながら触れながらという、
3D-GAN主催ならではの贅沢な講義でした。


生徒の成長をありありと感じれた卒業作品

講義の内容を細かく伝えたいところですが、それは実際に講義を受けていただいた方が良いでしょう。
私としては、まず第一に生徒皆さんの上達の凄まじさをお伝えしたいと思います。

今回、出力時の注意点を解説する上で、受講生の卒業制作作品を実際に
拝見することができましたが、もう本当に皆さんの上達が凄まじくて驚きました。
具体的には、卒業課題としてモデリングした、今年の干支である「辰」を、「MoNoGon」という
出力チェックソフトを用いてポリゴンの抜け等がないかを実際に確認してみるという作業を見せて頂いたのですが、
初めはドラゴンボール(簡単な球体)を造るのにも四苦八苦されていただろう生徒が
立派な神龍(シェンロン)をモデリングされているのです。これには本当に驚きました!

辰なんてまた難しそうなテーマをよくやるなぁ…と、思っていたのですが、
初め、何をするにもおぼつかない操作だったところから、
教科書と先生の指示に習って何とか真似ていくところへ進化し、遂には、
自分がカタチにしたいモノを自身で操作を考え表現できるところまで羽ばたいた!!
そんな、充実感・満足感を卒業制作を通じてありありと感じることができました。

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生徒の卒業制作作品を「MoNoGon」でチェック。凄い筋骨隆々とした辰ヘッドリングです。

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問題がある部分が色付けされわかりやすくチェックできます。こうして拡大してみると
どんな複雑な形でもあくまで三角や四角の面の積み重なりで構成されていることがわかります。


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卒業制作作品その2。パソコン画面を撮るのは難しいです。
各作品については3D-GANウェブサイトに公開されているので参照下さい。
顔と体のギャップが可愛らしいですが、手抜きとは違う愛らしいディフォルメにまとめられています。


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こちらは腕や脚にある赤い線がポリゴンに穴が空いていること表しています。
その場で修正して、出力できる状態に仕上げていきます。



もちろん、それは一人一人が根気強く真剣に学習を進めた賜物で、
ただ何となく授業に参加しているだけではとても身に付かなかった技能でしょう。
また、多くの受講生が原型師として長く「モノの姿をイメージしていく訓練」を積んでいたからだと思います。

これまで全く原型制作などのご経験がないという生徒さんのお話を伺うことができました。
「授業の内容を理解して、一つ一つの操作を覚えることはできたけど、その知識を用いて、
例えば辰をデザインしようとする時に、一体何をどのようにデザインしていけば辰になるのか、
それを考えなくてはいけないのが最後に残った私の課題となりました。
道具の操作を覚えることと、イメージしたものを描くことは、似ているようで全く違うなと思いました。」

あぁ、全くもってその通りだなぁと思いました。

前回のモデリング講座の記事で、
「インプットしたもの以上に人はアウトプットすることができない」というお話を掲載しました。
正に、何を造りたいのか、どのように造れば良いのか、については
3Dモデリングの他にもっともっとデザイン的な勉強をしたり、イメージをカタチにする訓練をしたり、
努力が必要な様です。
しかし、人は何か道具の扱いを覚えること、つまり、アウトプットする手段を身につけることによって
より注意深く、より関心を持って、インプットしていく力も養われるのではないかと思いました。
この講座を受けたことがきっかけで、創造することの面白さに目覚めてくれればいいなぁと思います。
私も、皆さんに負けないように好きを追求することをもっともっと頑張っていきたいものです。


試作という工程

そんな生徒の卒業制作に感心する中、小野田先生によって、各出力機の特徴が説明されていきます。
ABS樹脂・アクリルレジン・光硬化樹脂・ファインナイロン粉末…等、本当にいろいろな素材、そして、
出力方法があるんですね。ケミカルウッドの「切削」などもポピュラーでしょうか。


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各出力機ごとによるサンプル達。7種類+切削の出力方法がここでは紹介されました。
それぞれ特徴があり、よくその特徴を理解して出力しなければなりません。


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ABS立体出力サンプル。コストパフォーマンスに優れた出力ですが、積層の段差が一番目立つ出力方法です。
シンナー系溶剤で上手に溶かしてあげれば処理できるとのことです。


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光硬化を用いた立体出力サンプル。こちらはジュエリー業界などで用いられているもので、
かなり表面がツルツルとした仕上がりになります。ただし、かなり値が張ります。
機械で正確に出力することは簡単ですが、機械で人間の美的感性に耐えうるものを出力するというのは
相当に難しいのだなぁと思いました。


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切削という出力方法も忘れてはいけません。機材そのものも比較的安価で、
トライ&エラーを行いやすいところがやはり魅力ではないでしょうか。
ただし、表裏同時に切削できない・原点がズレると失敗する・刃の可動範囲でしか切削できないなど、
まず切削機を使いこなすという点においても試行錯誤が必要です。


簡単に言えば「価格が高いものほどツルツルになる」という様子です。
しかし、「お金さえかければ全てが上手くいく」と、いうわけではないようです。
これまでの手で造る原型であれば、原型=試作=作品 と、ある種の三位一体が成り立ちますが、
3DCGで造る原型となると、原型(CG)→試作→作品(出力原型) と、それぞれ工程が生まれ、
特に原型と試作のトライ&エラーがどれくらい積み重ねられたかで作品としての質が大きく変わります。
そのため、多くは立体出力サービス業者さんに出力を委託するのですが、
やはり業者委託という過程を経るので、多少金銭と時間的なコストがかかります。
十分なトライ&エラーを重ねた上で、最終的な作品として出力したいとなると、
どうしてもまだ立体出力の個人利用に関しては難しいなぁと思いました。


それでも、何百万円もする機械を家に置く訳にもいかないので、委託サービスは現実的で有難いサービスです。
もっと、立体出力を個人で利用するようなモノづくりのモデルが増えれば出力コストが下がるかもしれません。
モデリング人口の増加を願うばかりです。

一先ずのところ、一発で思い通りに出力するのというのは相当難しそうです。
よく経験を積めばいづれは大丈夫とは思いますが、初めのうちはやはり小道具など
できるだけ簡単で小さく、予めサイズを数パターン用意したものを出力して、
「原型に役立てる」といった使い方で3Dモデリングを活用するのが無難かもしれません。

あくまで道具の一つとして、3Dモデリングの「何が優れているか」をよく考えて
上手に付き合ってみることが大切なのではないでしょうか?


まとめ

今回、2回に渡り「フィギュア原型師のための初めてのモデリング講座」を取材させて頂きました。
トップを走る方の作品は雑誌やネットで拝見することができますし、とにかくかじってみるというレベルでは
フリーソフトのものも多いのでそれなりに体験できますが、まさに今、3DCGに取り組み羽ばたかんとする
過程を見ることができたのは私にとってまたとない良い機会となりました。

3DCGを覚えるというのは、決して簡単なことではありませんが、
このような講座の開講によりモデリング人口が増加することによって、
講座のハウトゥーが確立され、書籍の内容も充実し、また、SNS的な相互扶助も整えられ、コストも下がり、
技術の習得とその伝播が飛躍的に伸びていくのだと思います。
私もこのような記事から少しでも、興味を持って頂ける人が増えたら光栄に思います。

思いっきり宣伝ですが、
「フィギュア原型師のための初めてのモデリング講座」は、現在第2期生を募集中とのことです。
2月26日に第2期第一回目の講座を予定しておりますので、WFの準備に忙しいとは思いますが、
その後のさらなる技術習得に向けて、今からご検討してみてはいかがかと思います。

3DCG等、なくても困ることはないですし、
あっても生徒さんの体験談の通り、表現力そのものが向上するものでもありません。
時間もかかりますし、お金もかかります。
それでも、3DCGにはコンピューターならではのメリットがたくさんあります。
何か行き詰まり感があるディーラーさんは、思い切って受講されると良いと思います。
原型師でなくても、モノを形にすることにさえ興味があればこれ以上ないきっかけになると思います。


新しいフィギュアとの向き合い方が見つかることを心よりお祈り致しております。



原型師トーク&バラエティ『スズメの学校(仮)』一限目 行って来ました!


2012年、明けましておめでとうございます。

今年もフィギュア・ガレージキットそして3DCGと幅広く
自分の「知りたい!」「気になる!」情報を取材して記事にまとめていきたいと思います。
(1) 検索しただけでは絶対に探せない情報を
(2) 特定のスポンサーにふりまわされることなく
(3) yuuの感想を交えて
を大切に、皆様に読んでいただける記事をお届けすることができればと思います。

さて、2012年第1回目の投稿は、
『スズメの学校(仮)』での講演を通じた浅井真紀さんのお話をレポートしたいと思います。
実際には、寒河江弘さんや途中参加(乱入?)のMAX渡辺さんもステージにおりましたが、
今回は私の興味の渦中にあった「浅井真紀さんってどんな人なの?」にのみ焦点を当てて
記事を書きたいと思います。

他にも、トレフェスレポや3Dモデリング講座最終日の記事も書きたいのですが
実家帰省中の為ちょっと写真の用意ができないのです・・・・・・・・・(-_-;)モウシワケアリマセン
こんなマイペースなブログですが、何卒今年も宜しくお願いいたします!



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寒河江弘作:浅井真紀さん
生放送後の『スズメの学校(仮)』アフターにて作成。
なんで全裸パンツ姿なのかは会場に居た人だけの秘密ということで。
クチバシディフォルメとキリッとした目で浅井さんを巧みに再現(≧▽≦)




これは、遊びの未来を探し続ける男の物語――

フィギュア業界というレールがあって、
作品という金色に輝く列車が今日も走る。
原型師とはその輝く列車の運転手であり、
男は中でも一際豪華な列車に乗る資格があった。
だが、その男は列車から降りた。
運転手の小綺麗な制服を自ら捨て、
泥だらけの作業服に身を包み、
ツルハシを振り続ける明日を選んだ。
男は、道なき道にレールそのものを敷く道を選んだ。
フィギュア業界の進むべき明日を創る人生を選んだのだ。


浅井真紀を知らずして、今のフィギュアシーンを語ることはできない。
アクションフィギュア素体MMS(Multi Movable System)を開発し、
武装神姫というコンテンツを創出したのは彼であり、ポールジョイント「パラベラム」等
多くの可動機構を開発し、MAX渡辺とfigmaを立ち上げたのも彼である。
ディーラーサイドから見ても、彼の活動によってカラーレジンの実用化が進められ、
モデラーに対する、ガレージキットの新たなアプローチを導く先駆けとなった。

12月23日、AKIBAカルチャーズZONE地下1階に位置するWFカフェにて、
原型師トーク&バラエティ『スズメの学校(仮)』一限目と、称し、浅井真紀x寒河江弘によるトークライブが開催された。
素人も玄人もフィギュアが好きなら避けては通れない浅井真紀の話が生で聴けるということで、
会場には多くの聴衆が集まり、生放送配信にも多くの人が訪れた。
私も、イベント会場ではガレージキットを撮るのに夢中になるため、これまで聴きたくても
直接話を聴ける機会がなかった。だから、ここぞとばかりに会場観覧希望に名を連ねた。



その男、遊びの原型を創る。原型師。

「いやー、ここに来る途中、人生初の職質に遭っちゃいまして…。」
出だしから軽快に会場の笑いを取る浅井真紀の話は小気味好く、そして時に情熱的だった。
また、寒河江弘のジワジワ効いてくるツッコミがなんとも良い空間を仕立てていた。

今回は、これからの定例化に向けたオリエンテーション的位置づけの回だったので、
特別これといったテーマはなかったのだが、(その為、余計に喋りにくそうだった)
取り分け、話を聴く中で新鮮だったのは、
「僕は原型師としてこの先あとどれだけ遊びを創れるだろうか?」
という、浅井真紀の自身に対する問いかけだった。

原型師といえば、作品を造るのが仕事だと当然思っていたし、それは決して間違いではないのだが、
彼はハッキリと原型師として、「遊び」を創りたいのだと言った。

「買う、飾る、ポーズをつける、遊ぶ、カスタマイズする、自作する…
その人のスタンス次第で、遊び方のステップはいろいろあると思うんですけど、
その遊びのステップというところが何とも難しくて、フィギュア・模型の世界ってこのステップを、
壁と設定してしまう所があるから、みんながみんな上手にステップを楽しめないと思うんですよね。」


ふいに、そんな彼なりの悩みを吐露する。

「もう40歳近いとこまで来て、現役の原型師としてあと10年あるかないかみたいな中で
僕はあとどれくらい、ステップを楽しめる遊び方を考えられるのかなぁ…。」


浅井真紀は、これまでの成功では飽きたらず、夢に挑める残り時間について悩んでいるのである。



浅井真紀といえば、アクションフィギュアの人というのが一般的なイメージだと思うが、
改めてご本人の熱意を聴くと、それが彼の成りたい姿・ゴールではないことが感じられる。
アクションフィギュアというジャンルに拘ったのは、購入者自身が気に入ったポーズを
探していくという行動により、フィギュアで遊ぶ時間、フィギュアと向き合う時間、
しいては、フィギュアが与える価値を引き出すための手段でしかないのだ。

「買って、飾って、棚から溢れる程になったら押入れに保管する…
買って下さった方はそれでも納得されているとは思うんですが、
結構お高いものなのに、その短いサイクルで売り続けるのってどうなの?って思ったりもするわけです。
こういうものに理解があって、造形そのものを楽しまれる方はともかく、
新しく興味を持たれて、今からステップを踏もうとされる人にとっては、ガッカリされる世界かもしれない。
アクションフィギュアなら、ちょっと手にとって色々ポーズつけたり遊んでみるじゃないですか。
その間だけでも楽しめる時間や機会が増えるし、何か予想外の興味を持てるかもしれない。
お金を出してくれた人に対して、買ってくれただけの価値を返せる率が上がるんじゃないかなぁ…と思ったんですよ。
だから、僕はアクションフィギュアを、できるだけ気軽に手にとって遊べる価格でやりたかったんです。」


浅井真紀は少しはにかんで語る。

彼は、遊ぶという行動を通じてフィギュアが持つ魅力をもっと徹底的に引き出したいのだ。
どうすればもっと多くの人に遊んでもらえるかこそが彼の活動の命題なのである。



浅井真紀の熱意は、買い手だけでなく造り手にも及ぶ。

「武装神姫に関して言えば、今回2011年冬のワンフェスで申請数一位をとったそうです。
武装神姫では、モデラーさんが版権に囚われることなく自由に製作して発表できるコンテンツを
創りたいという想いがあって企画から参加させて頂きました。それが、実際にモデラーさんに
受け入れられて今回このような報告を頂けたのは本当に嬉しいことですね。」


「あくまで【関われたかもしれない】という前提が付く話ですけど、
ユーザーさんには、フィギュアが比較的に安価で買えるようになって、気軽に楽しんでもらえる時代になりました。
ポーズをとらせたり、作品の枠を越えてパーツの付け替えをしてみたり、
買って飾ること以外のフィギュアにできる遊び方も、色んな人が考えては定着して広がってきたと思います。
モデラーさんには、「素体とデザインの切り分け」から「自由に自作拡張パーツを売る場」を提案することで、
造る楽しさや作ったものをファン同士で分かち合える環境を、以前よりは気楽にできるようになったんじゃないかなと思います。
自作で造りたいと思うきっかけ作りや版権的な敷居を下げることで、
手を動かす事の出発点になっていければ本当に喜ばしいことだなぁと思います。

それでもまだ、充分な事が出来たかと言えば、無力感や不安の方がずっと大きい。
ユーザーがいて、モデラーがいる。それはその言葉の間にはまだ壁があるぞってことだと思うんです。

買う、飾る、ポーズをつける、遊ぶ、カスタマイズする、自作する…
一つ一つのステップが高い壁、高い塀にならない場を造りたいんですよね。
それぞれのステップを否定しないで楽しめるようになれば、もっとフィギュアって盛り上がっていけると思うんです。
だから、あと残りの時間の中で、何とか、フィギュアとか造形で楽しむ事を「遊び」として、
もっと広く、当たり前のように定着させたり浸透させたいんです。
でも、次にどうすれば良いのか、悩んだり試したりしている間にもどんどん時間が過ぎちゃって
ん~。…ほんとこの先、僕はどうしたらいいものか…。」




少し沈黙。




生涯を原型師として生きる


浅井真紀が、この先、大望を果たせるのかは私にはわからない。
だが、彼の生きる一分一秒は間違いなく他の人の生きるそれよりも遥かに濃いものだということ、
そして、それでもまだまだ彼にとっては足らないのだ。それは、会場に居た誰の目にも明らかだ。

原型師として生涯を過ごす。そう決めた時に、一体、人はどんな頂に立ちたいと想像するのだろうか。
それは、なるからには有名になりたいと思う野望かもしれない。
それは、自分がこれだと想う造型美を求める旅かもしれない。
それは、好きなまま気の向くままに辿り着く、何者でもないものなのかもしれない。

ただ今日ここ目の前に居る男は、
望めばどんな栄光も名声も富も得られるのに、ため息をついていた。
もっと面白いワクワクする自由なフィギュアの未来が見たいと、
どこまでもただ挑戦者の眼差しで聴衆に夢を語っていた。

2011年12月23日、WFカフェで出会った
道なき道に誰もが走れる明日のレールを敷く男。
それが、浅井真紀。
原型師のトップランナーなのだ。


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2012年も、フィギュア・ガレージキットをこよなく愛する
皆様の活動や取り組みを取材させて頂ければと思います。
趣味と割り切って活動させて頂いている部分もあるので、
全てを網羅することは到底叶いませんが、
もし、何か気になるイベントや宣伝したい企画等ございましたら
プロフィールのツイッターIDまたはE-mailまでお問い合わせ下さい。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


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Author:yuu
ガレージキットのイベントに出没しては写真を撮ってます。
取材は足で、直に聴く!をモットーにレポートを書きます。
まだ2010年のワンフェス冬が初イベント参加のピヨピヨですが
どうぞ宜しくお願い致します。 

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